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さくら外壁塗装の外壁塗装コラム

外壁塗装をDIYでする正しい手順は?足場なしでの施工方法も解説

2024年4月5日更新  2024年3月27日公開

外壁塗装

当記事では、外壁塗装をDIYでする場合の正しい手順や足場なしで施工する方法に加えて、DIYで外壁塗装するメリット・デメリットなどを解説します。

 

 

結論から言いますと、外壁塗装はDIYすることが可能です。

ただし、専門的な作業が多いため、プロの職人以外にはとても大変な作業です。大変な作業になると考えつつも、「自分でできることならDIYで済ませたい」と考えている方もいるでしょう。

 

・どのような作業が必要なのか

・どのような道具が必要なのか

・DIYで作業をする場合のポイントは?

 

DIYに取り掛かる前に、ちょっと立ち止まって確認をしておきましょう。

この記事では、外壁塗装の工程・手順・必要な道具など詳しく解説しますので、参考にしてください。

≫さくら外壁塗装店の主な流れはこちら

 

 

外壁塗装のDIYを自分でする場合の工程

外壁塗装 塗料

外壁塗装の工程は大きく分けて10の工程に分かれます。

業者に依頼してもDIYであっても、この工程は変わりません。

 

外壁塗装の工程

 

外壁塗装は、上記のような10の工程で行われます。

しっかりとこの工程を守って作業しなければ、耐久性に乏しく数年で塗り替えをしなければならない事態を招く可能性も否定できません。

プロの職人以外が行うDIYでは、難易度の高い作業が多くあります。自分の手で作業を行う決断の前に、工程や手順はしっかりと確認しておきましょう。

≫DIYで行う方法と必要な道具はこちら

 

 

外壁塗装のDIYの詳しい手順

作業工程

先述した外壁塗装の10の工程を詳しくご説明します。正しい手順を把握しておくことは、外壁塗装のDIYを成功させるために重要なポイントです。

それでは、一つひとつ確認しましょう。

 

 

①足場の設置

外壁塗装 足場設置

家の外壁を塗るためには、高所でも安定して作業する環境が必要になります。そのときに使用されるのが「足場」と呼ばれるものです。

建設作業現場や家屋の新築・修繕ではおなじみの、金属製の足場や階段を指します。

 

パイプを組み合わせるだけの簡単な構造に見えますが、実は足場の組み立てや解体作業は国家資格が必要になるほどの難易度です。

そのため、資格保持者以外がいきなり足場の組み立てを行うことは困難と言えます。安全面からも専門の業者に依頼して、足場を設置してもらいましょう。

 

足場を設置する家のまわりを清掃し、設置の邪魔になりそうな物は撤去しておくとよいです。

また、足場の設置の際には大きな音がすることが多くあります。加えて、作業のためのトラックなどを家の周辺に停めることもありますので、近隣には事前に知らせておくとトラブルを回避できるでしょう。

≫プロの足場設置の様子はこちら

 

 

②外壁の洗浄

外壁塗装 高圧洗浄

外壁塗装の前に必ずやらなければならないのが、外壁の洗浄作業です。

外壁には、ホコリ・カビ・コケなどの汚れがこびり付いています。これを取り除く作業を怠ると、早い段階での塗装はがれにつながるため、しっかり洗浄することが必要です。

 

 DIYで外壁の洗浄をするには、ブラシなどの清掃道具を使うことが想定されますが、これはかなりの重労働です。

足場という不安定な作業環境の中で、安全にも配慮しなければならず、慣れていない方には大変危険な作業となります。

≫高圧洗浄の様子はこちら

 

 

③外壁の乾燥

外壁の洗浄の際には水を使うことが多いため、作業完了後に最低でも1日は乾燥させることが必要です。

洗浄と同じく、乾燥を怠ると塗装のもちが悪くなってしまうこともあるため、しっかり乾燥させる時間を取りましょう。

また、洗浄後の乾燥期間に雨が降ったときも、外壁が濡れてしまうことになるため乾燥の時間が必要になります。

 

 

④下地処理

外壁塗装をDIYするときに、一番重要となるのが下地処理です。ここでは代表的な下地処理の工程を確認しておきましょう。

次の3点が、外壁塗装のDIYを成功させるためのキーポイントとなります。

 

・クラック補修(ひび割れの補修)

・コーキング補修(目地の補修)

・ケレン作業(目粗し:サビ取り作業)

 

まずは、クラック補修についてです。

クラックとは、外壁にできたひび割れを指します。クラックを放置すると、そのクラックから雨や湿気が入り込んでしまって家にとって大きな害です。

外壁塗装のタイミングで、きちんと補修しておきましょう。

 

続いて、コーキング補修についてです。

サンディングボード(パネル外壁材)の継ぎ目(目地)のひび割れや隙間を補修します。作業範囲が広いため、時間がかかる作業と言えます。

≫コーキングの施工詳細はこちら

 

ケレン作業は目粗し(サビ取り)の作業です。鉄部分の経年劣化によるサビ・古い塗装部分をはがし、新たな塗装をしっかり密着させるために行うものです。

鉄部分は、塗装がはがれやすい部分でもあります。しっかりとケレン作業しておく必要があるでしょう。

≫下地の処理と補修の詳細はこちら

 

 

⑤養生

養生テープ

養生とは、塗料がついてはいけない場所を保護することです。

塗料を塗りたくない場所・植木・地面を養生で保護しておけば、気を遣わずに塗装できるだけでなく、思わぬ塗料の飛び散りも気にしなくていいので効率的に塗ることができます。

面倒でもしっかり養生をして、失敗を防ぎましょう。

 

養生は、塗料がつくと困るものすべてにしておく必要があるため、車や給湯器、エアコンの室外機など細かいものも養生しておくとよいです。

≫養生の手順詳細はこちら

 

 

⑥下塗り

6番目の作業にして、やっと塗りの工程まできました。

下塗りは、その後に塗る上塗り用塗料を接着させる役割をするための大切な作業です。隅々までしっかり下塗りをすることで、上塗り用塗料を密着させ、塗料のはがれを防止する効果が期待できます。

ローラーや刷毛を使って細かい部分もすべて下塗りし、塗り終えたら1日以上の乾燥期間を取りましょう。

 

下塗り材にはシーラーとフィラーと呼ばれる2つの種類があり、下地によって適切なものを選ぶ必要があります。

例えば、フィラーは劣化によって、凹凸が生まれてしまった壁面を滑らかにする下地材のことです。ひび割れを起こしやすい外壁の補修に使われています。

シーラーには、下地と下塗り材の密着性を高めてくれる働きがある点が特徴です。水性と油性の2種類があり、塗装面の状況に応じて使い分ける必要があります。

比較的扱いやすい下塗り材なので、DIYに使うならシーラーがおすすめです。

 

また、金属部分にはシーラーやフィラーとは別に、プライマーと呼ばれるさび止め機能をもった下塗り材が必要になることもあります。

下塗りは、この後に控える塗装の仕上がりを左右する重要な工程です。そのためには、下地に対して、適切な下塗り材の選定が欠かせません。

≫下塗りの塗装手順はこちら

 

 

⑦中塗り

下塗りの塗料が乾いたら、中塗り作業に移ります。中塗りの塗料は、上塗りと同じ塗料を使います。

下塗りの塗料と違って防水効果があり、家を守る役割を担っているためです。下塗りと同様に隅々まで塗り、作業が終わったら1日以上の乾燥期間を経て上塗りへ移ります。

 

塗り方には大きく分けて、2つの方法があります。ローラーを使った「ローラー工法」と、機械を使った「スプレー工法」です。

ローラー工法は手間はかかりますが、特別な機械の購入は必要はありません。また、塗料を無駄なく塗れる点も特徴の1つです。

一方で、機械を使ったスプレー工法は広範囲を一気に塗れるため、仕上がりのスピードに優れています。しかし、機械の駆動音がする点と、専用の機材を購入する必要がある点がデメリットです。

 

どちらの工法を採用するかは、塗装範囲の広さや外壁塗装にかけられる予算と時間に応じて考える必要があります。

≫中塗りの施工風景はこちら

 

 

⑧上塗り

中塗りが乾いたら上塗り作業に移行し、中塗りの作業と同じ工程を繰り返します。塗りムラができないように注意しながら塗りましょう。

上塗りに使われる塗料は、種類によって費用や耐用年数が異なります。例えば、コストパフォーマンスが高いウレタン塗料や、耐水性に優れたシリコン系塗料などが挙げられます。

 

塗料のグラフ

 

また、塗料によっては、下塗り材や下地との相性にも注意してください。

相性が悪ければ、塗装面の膨れやはがれなどが発生してしまいますそのため、事前に塗料の相性などは、しっかりとチェックしてください。

≫外壁塗装の塗料選びでおさえておきたいポイントはこちら

 

 

⑨養生取り

上塗りがしっかり完全に乾いたら、養生を取ります。

養生に付着して乾いた塗料は、はがす際にバラバラと飛び散る場合があるため注意が必要です。

できるだけゆっくり丁寧にはがし、乾いた塗料の飛び散りに注意しましょう。

 

 

⑩足場の解体

いよいよ最後の工程、足場の解体です。この工程は、設置をお願いした業者に依頼してください。

足場の設置と同様に騒音や作業車の駐車について近隣に知らせ、あいさつをしておくことがトラブルを回避するポイントです。

 

 

足場なしでDIYで外壁塗装する方法はある?

白ペンキ

外壁のDIY塗装を検討する場合、足場を組む際の時間や費用的なコストを抑えたいと考える方もいるでしょう。塗装範囲や高さによっては、足場なしでも外壁をDIYすることが可能です。

以下では、足場を組まずにDIYで外壁塗装する方法を4つ紹介します。

 

①無足場工法で施工する

無足場工法で施工する主な塗装方法と特徴は、以下の通りです。

 

・ゴンドラ

建物の屋上に専用のレールと機材を設置し、ゴンドラを下げて作業します。高さに制限があるため、一般的な一軒家や高層マンションでは利用できません。機材のレンタル・設置には数十万円以上かかります。

 

・ロープアクセス

屋上などに固定した専用のロープで、宙吊り状態で作業する方法です。一軒家なら数万~数十万円程度で施工できますが、職人としての高いスキルが求められる上、危険度も高い工法です。

 

・高所作業車

車両に付属した作業台に乗り、塗装作業をします。3階建て以下の一軒家なら1日当たり数万円程度でレンタルできますが、周囲に車両を置くスペースや道路の使用許可などが必要です。

 

無足場工法でのDIYは多くの道具や費用がかかる上に、危険性の高い工法と言えます。

自分でやるよりも、プロに依頼したほうが安全性を確保した上で費用も抑えられるケースが大半です。

 

 

②はしごを使って施工する

安価なはしごは数万円以下で購入でき、業者に依頼するよりも大幅にコストを抑えられます。

屋であれば家庭用はしごでも作業は可能ですが、2階以上の外壁を塗装するのであれば、業務用はしごが必須です。

 

施工する外壁の高さに応じて適切なはしごを選び、滑り止めや安全ロック機能がついた頑丈なはしごを使用しましょう。

作業の安定性に不安があるのは、はしごを使用する際の大きな注意点です。安全帯を使用するなど、落下や転倒のリスクに備えなければなりません。

 

 

③脚立を使って施工する

4本足で自立する構造の脚立は、はしごに比べ安定性と安全性が高い方法です。

高さのある脚立でも数万円程度で購入できるものが多く、外壁塗装にかかるコストを大幅に削減できるでしょう。脚立を複数並べて、足場板をかければ簡易的な足場となるため作業範囲が広がり、効率よく作業を進められます。

 

ただし、いずれにしても落下のリスクは相応にあるため、安全対策は欠かせません。作業時には地面が固く水平な場所を選んだ上で倒れないよう固定し、安全帯を使用する必要があります。

 

 

④長柄ローラーや塗装用延長ポールを使って施工する

柄の長いタイプの塗装ローラーや塗装用延長ポールを利用すると、足場やはしごを使わずに地上から高い場所の塗装が可能になります。

製品にもよりますが、1本当たり数千円程度で購入でき、安価かつ怪我のリスクが低い工法です。

 

ただし取り扱いには慣れが必要な上、作業場所から塗装箇所が遠いため横塗りが難しく、塗りムラを起こしやすいというデメリットがあります。

塗装面積が狭い、部分的な外壁補修作業などに向いた方法と言えるでしょう。

 

 

足場なしでのDIY外壁塗装はおすすめできない!その理由とは

男性作業員 ×

足場を組まなくてもDIYでの塗装工事自体は可能ですが、決しておすすめできる方法とは言えません。

プロの外壁塗装業者がわざわざ足場を組むのには、相応の理由があります。以下では、足場なしでのDIY塗装作業がおすすめできない主な理由を3つ紹介します。

 

 

①高所の施工は危険が伴うため

平屋や2階建ての住宅であっても、外壁塗装では高所での作業は避けられません。

足場の代わりにはしごや脚立を使って作業する場合、不安定な場所や体勢で行うことが多くなり、非常に高いリスクが伴います。

塗装専門業者のプロであっても足場からの落下事故は珍しくなく、重大な怪我や最悪の場合、命を落とす事故につながるケースもある作業です。専門知識や技術がなければ、事故の可能性はさらに高まります。

 

足場を設置せずに施工することで、費用の大幅な節約が可能です。

しかし事故で大怪我をした場合の治療費や、事故に伴うさまざまな損失が発生すれば、節約した費用以上の出費ともなりかねません。

以上のような理由から、足場なしでのDIY外壁塗装は極めてリスクが高いと言えます。

 

 

②非効率で手間・時間がかかるため

足場なしでの外壁塗装は作業効率が悪く、手間や時間が余計にかかりやすくなるのも、おすすめできない理由です。

 

例えば、足場があれば少しずつ横に移動しながら塗装を進められます。しかしはしごなどで作業する場合、1か所を塗ったら一旦地面に下りてからはしごを少しだけズラして登り、塗り終わったらまた下りて……という作業を繰り返さなければなりません。

作業体勢も不安定になりやすいため、余計に作業スピードも低下します。

 

また、施工箇所によっては最適な方法で作業しにくくなるため、作業の質にも影響が出るでしょう。

どうしても足場なしで外壁塗装をしたいのであれば、十分に余裕のあるスケジュールを立てる必要があります。

 

 

③近隣に塗料が飛散するおそれがあるため

外壁塗装を足場なしで行うと、外壁塗料などの飛散リスクが高まるのもおすすめできない理由の1つです。

高圧洗浄作業時や塗料のエアスプレー散布時は汚れた水や塗料が近隣の建物や車、庭に飛び散ることがあり、トラブルの原因となるケースが少なくありません。

 

そのため、足場を組む際には飛散防止のためのシートを外側に設置して、施工箇所をすっぽりと覆います。

しかし、足場なしでは十分な飛散防止策を取るのは困難です。作業の安全性や品質の確保に加え、近隣との関係に悪影響を及ぼす可能性を考えると、足場なしは非常にリスクの高い選択肢と言えます。

 

 

足場の設置工事のみを業者に依頼する方法もある

DIY塗装作業で外壁を自分好みにしたいのであれば、業者へは足場の設置工事のみを依頼するという選択肢もあります。

足場の設置工事のみを業者に依頼するメリット・デメリットは、以下の通りです。

 

足場の設置工事のみを業者に依頼するメリット
・プロが設置するため、安全かつ安定した足場が確保できる
・飛散防止ネットの設置により、近隣への塗料の飛散リスクを減らせる
・設置や撤去の手間が省けるため、外壁塗装DIYのみに集中できる

 

足場の設置工事のみを業者に依頼するデメリット
・足場設置のための施工費用が発生する
・設置する足場の期間が長引くと、延長料金がかかることがある
・作業の規模によっては、全体のコストが高くなる可能性がある

足場設置をプロに任せれば、作業の安全性を確保しつつ、近隣への配慮も行えます。ただし、追加で発生する工事費用には注意が必要です。

 

 

①足場の設置工事を業者に依頼する場合の費用相場

足場の設置工事を業者に依頼する場合の費用相場は、建物の形状や大きさ、そして設置が必要な期間によって大きく変わります。

一軒家の場合、2階建てで16万~20万円程度、3階建てでは22万~30万円程度が目安です。

 

足場費用の計算には、「足場の水平長さ」×「足場の高さ」で足場面積を求め、それに平米単価を掛け合わせます。

「足場の水平長さ」は、軒先から50cm外側が基準とされ、平米単価の相場は600~1,000円程度です。単価に養生シートが含まれるか否かは、業者によって異なります。

 

おおよその面積を出したい場合の計算式は、以下の通りです。

 

足場面積=(建物の外周+8)×建物の高さ
※長さの単位はm

 

上記に加え、昇降階段設置やパネル脱着など特定の作業が必要な場合、追加費用が発生します。

追加費用の発生や、延長料金も考慮する必要があるため、正確な見積もりを得るには複数業者に直接相談するのが最良です。

 

 

外壁塗装のDIYに必要な道具

外壁塗装 道具

外装塗装をDIYする手順について把握したところで、それぞれの手順に必要な道具についても確認します。足場以外は自分ですることになるため、さまざまな道具が必要になります。

 

・高圧洗浄機など洗浄道具
・コーキング用溶剤、ヘラなど
・サビ取り用のステンレスブラシ、サンドペーパー
・養生シート、養生テープ
・塗装用ローラー、刷毛
・塗装用に使用できるバケツ
・下塗り用塗料
・上塗り用塗料

 

ざっと挙げてみると上記のような道具が必要になります。一から揃えるとしたら、かなりの出費になるでしょう。

 

 

外壁塗装のDIYを自分でする場合にかかる日数

カレンダー

外壁塗装の業者が作業を行った場合にかかる日数は、14日程度といわれています。

DIYで外壁塗装をするとしたら、業者に依頼した場合の3倍くらいの日数を要することになると考えるのが妥当でしょう。雨や曇り、天候に恵まれないともっと長い日数がかかります。

 

その点業者に依頼すれば、家主が外出していても在宅でも作業は続く上、プロの作業ですので効率よく進み早く終わるということが期待できます。

自らの手で外壁塗装をするとしたら、長時間にわたってコツコツ作業をする必要がある点を覚悟しておく必要があるでしょう。

 

 

外壁塗装をDIYするメリット・デメリット

メリットデメリット

外壁塗装をDIYで行うメリットは、大きく分けて3つ考えられます。

 

・費用が抑えられる

・悪徳業者にだまされる心配がない

・自らの作業により愛着を持てる

 

業者に外壁塗装を依頼した場合、塗装面の広さや塗料の種類で異なりますが、100万円以上の費用が発生するケースも珍しくありません。

しかし、DIYを行うのであれば30万円程度の費用で始められます。手間暇はかかってしまいますが、大きな節約につながるでしょう。さらに、自分で作業すれば愛着が湧くうえに、悪意のある業者に騙される心配も不要です。

 

その一方で、外壁塗装をDIYすることにはデメリットもあります。

 

・時間と手間がかかる

・事故の不安と背中合わせ

・塗装の不良が起こりやすい

・想定外の出費が起こる可能性がある

 

DIYが好きでも、外壁塗装は本来プロが複数人で行う作業です。非常に多くの時間と手間がかかります。

仕事があり休日しか作業できないとすると、想定の何倍もの時間がかかることになりかねません。

 

さらに、高所での作業も多いため危険と隣り合わせです。素人が塗ることになるため、塗りムラができたり不良が起こったりしやすくなります。

資材についても、想定よりもコストがかかってしまうこともあるでしょう。 時間が長くかかれば、足場のレンタル期間も伸びて延長料金が発生する可能性もあります。

 

 

誤った外壁塗装のDIYで起こるトラブル

高度な技術を要する外壁塗装をプロの職人以外が行うと、以下のようなトラブルが発生する可能性も否定できません。

 

・塗装面の異常

・仕上がりの異常

・ご近所とのトラブル

・自分や家族へのトラブル

 

ここからは、誤った外壁塗装のDIYで起こりうるトラブルについて紹介します。

 

 

①塗装面の異常

外壁塗装が終わった数日後に自分が塗ったところをよく見てみると、水ぶくれのようになっていたり、はがれていたりする場合があります。

主な原因としては、塗装前の高圧洗浄が不十分だったか、下塗材の塗装量が足りなかったか、外壁の素材に塗料が合わなかったことなどが考えられます。

 

いずれも、経験が豊富なプロが行う作業でも稀に発生してしまうトラブルです。プロ以外の人間が一度に大量の面積を塗装すれば、高い確率で起きてしまう可能性があります。

 

②仕上がりの異常

代表的な仕上がりの異常としては、塗りムラやサビが浮き出してくる状態が挙げられます。

塗りムラは塗料の厚みが一定に塗れていなかったり、ローラーや刷毛での塗り方が一定方向でなかったりした場合に起きる状態です。

 

また、塗装が終わってから1年ほどで、サビが表面に浮き出してくる場合があります。この場合は、塗装前の下地処理が不十分だったことが一因です。

例えば、鉄などの金属部分を塗装する場合は、あらかじめサビを落としておいたり表面を削っておいたりする必要があります。

 

表面を削っておくことで塗装面が滑らかになり、下塗材がしっかりと密着します。そうすると、サビが浮き出なくなるのと同時に、はがれや水ぶくれも起こりづらくすることが可能です。

反対に、どれだけ高価な塗料を使っていても、下地の処理が不十分であれば塗装のトラブルが起こる確率が高くなってしまいます。

 

 

③ご近所とのトラブル

外壁塗装に必要な足場の設置や組み立てに加え、電動式のスプレーで塗装を行う場合は、ご近所とのトラブルに注意してください。

例えば、外壁塗装の作業には騒音がつきものです。機械の動く音や、物を運ぶ音などが鳴り響きます。

 

また、電動式のスプレーで塗装を行う場合は、塗料が飛び散らない様に注意してください。電動式のスプレーで行う塗装は、風向きによって思わぬところまで塗料が飛び散ってしまうことも珍しくありません。

飛び散った塗料がご近所の壁や車などに付着してしまい、大きなトラブルにつながる可能性があります。

 

 

④自分や家族へのトラブル

プロの職人は、安全帯などの補助器具に加え、ヘルメットなどの専用機材を使って作業を行っています。

しかし、十分な対策を行っていても事故を完全には防げません。そのため、プロの職人以外が外壁塗装を行う場合は、入念な安全対策が必要です。

 

屋根や高い場所の塗装は行わないことに加え、防護メガネやヘルメットをつけた上で、作業を行ってください。わずか1mほどの脚立を使った作業でも、ふとした瞬間に落下事故は起こります。

自分の命を守ることはもちろん、落下物が家族に当たることがないように注意してください。

 

 

外壁塗装のDIYを失敗しない3つのポイント

指差しをする若い女性

それでは、どのようにすればDIYでの失敗を防げるのでしょうか。失敗を防ぐには、「情報収集を行う」「道具をそろえる」「分量、時間をきちんと計る」の3点が大きなポイントです。

ここからは、DIYで失敗しづらくなる3つのポイントをそれぞれ紹介いたします。

 

 

①情報収集を行う

初めて自宅の外壁塗装に挑戦する場合は、入念な情報収集が必要です。例えば、塗装に使う塗料の塗装方法や乾燥時間などは、作業前に確認しておくべき重要項目と言えます。

そのほかにも、どのように塗装すれば均一に塗れるかといった技術的な情報や、余った塗料の処分方法なども知っておく必要があります。

 

 

②道具をそろえる

DIYを行う上で、道具は非常に重要なポイントです。なぜなら、作業に不慣れだからこそ、しっかりと道具のサポートを受けながら作業する必要があるためです。

 

道具を購入する際は、安いという理由ではなく、使いやすいかどうかを重視してください。安いだけの理由で買ってしまうと、思わぬ使いづらさに作業効率が落ちてしまう可能性もあります。

必要な道具を購入したら、しっかりと使い方を練習しましょう。

 

 

③分量、時間をきちんと計る

外壁塗装も料理と同様に、分量や時間が重要です。

しっかりと分量を守らずに塗料を塗ってしまうと、塗装の仕上がりに大きな影響が出てしまいます。また、塗料の乾燥時間なども、しっかりと守る必要があります。

 

塗料やコーキングは、量が多ければよいという訳ではありません。適切な分量と経過時間によって、本来の性能を発揮できます。

分量が多すぎると、乾きにくくなったり、ムラになったりしてしまいます。

 

 

十分な時間と経験がなければ外壁塗装のDIYはプロへ依頼を

住宅イメージ1

ここまで紹介した通り、外壁塗装をDIYで行うことは可能です。

しかし、プロの職人以外にとって非常に難しい工程を重ねなければなりません。

 

信頼できる業者に、納得のいく見積りを出してもらってから依頼する方が不安要素も少なくなり、外壁塗装の仕上がりもより確実なものとなります。

大切な家に長く住むために、外壁塗装は非常に大切なメンテナンスとなります。外壁塗装のDIYにチャレンジする前に、外壁塗装業者への依頼を検討してみてはいかがでしょうか?

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