【現場レポート】劣化したコーキングの打ち替え

外壁塗装の工程

今回はブログでは、コーキングの撤去・打ち替えの様子を詳しくレポートします！

コーキングとは？

コーキングとは、窯業系サイディングなどの外壁材と外壁材の間に充填されているゴムのような素材です。窯業系サイディング(※)やALC外壁(※)などはパネルを貼り合わせて仕上げるのですが、その際に必ず隙間ができます。隙間がないと、外壁材が温度の変化などで伸縮・膨張したときにぶつかり合って、ひび割れが起きてしまう可能性があるからです。その隙間を埋めるのがコーキングなのです。コーキングには弾力性があるので、地震の際に衝撃を吸収してくれる役割もあります。

画像真ん中の白い部分がコーキングです。

※窯業系サイディング・・・セメントに繊維質を混ぜ、板状に形成した外壁材で、現在一番主流となっている外壁材。レンガ調やタイル調などデザインが豊富。
※ALC外壁・・・サイティングボードとモルタルに次いで、使われている外壁材で、耐久性がかなり高い。

このように窯業系サイディングやALC外壁のご自宅では欠かせないコーキングですが、耐用年数は約10年です。つまり、外壁塗装のメンテナンスの目安の時期とほぼ一緒ということですね。

外壁塗装を行う場合は、同時にコーキングの打ち替えを行うことがほとんどです。

I様も外壁の汚れの他にコーキングの劣化が目立ち始めたことが外壁塗装を検討し始めたきっかけだったそうです。

コーキング打ち替えの様子

では、I様邸の着工前のコーキングの様子を見てみましょう。

コーキングが破れてしまっています。このようにコーキングが傷んでいると、そこから雨水が侵入して外壁材に悪影響を及ぼす可能性があります。

まずは古いコーキングを除去していきます。

（外壁の色が違うのは、上塗りまで終わった後にコーキング打ち替え工事を行っているためです）

ご覧の通り、職人が1つ1つ手作業で除去していきます。

除去したコーキングはこちら。確かにぼろぼろですね。

コーキングを除去したあとはこのような状態になります。

ところで、写真に写っている紫色のテープは何かご存知でしょうか？

これはマスキングテープです。マスキングテープといえば今は雑貨として大人気ですが、実は養生のために使われる道具なのです。塗料やコーキングが余計なところに付着しないようにしたり、外壁を傷つけるのを防ぐ役割があります。粘着力が弱いので、剥がすときに塗料も剥がさないで済むわけですね。元々は建築現場などで職人が使用していたマスキングテープですが、可愛らしい柄を印刷することで雑貨として人気が爆発したそうです。興味深い話ですよね。

そんなマスキングテープですが、コーキングの除去と同じように職人が手作業で貼っていきます。