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さくら外壁塗装の外壁塗装コラム

断熱塗料のメリットとは?遮熱塗料との違いについても解説

2024年9月27日更新  2024年9月27日公開

省エネ効果で電気代カット

最近の夏は、35度を超える猛暑日が連日続くことも多いですよね。
エアコンを使いすぎて電気代がかなり高くなってしまった、なんて人も多いのではないでしょうか。
そんな夏の暑さを外壁や屋根に塗装する塗料で、少しでも抑えることができるとしたら嬉しいですよね。

今回はそんな省エネ塗料として注目される断熱塗料と遮熱塗料についてご紹介していきます。
断熱塗料と遮熱塗料の違いとは?それぞれの特徴とどんな効果があるのかをご紹介します。

断熱塗料と遮熱塗料の違い

違い

断熱塗料について

断熱塗料は熱の移動を抑える機能をもつ塗料を指します。
外部から室内への熱の侵入を抑え、さらに室内の熱を外部へ逃がしにくくする効果があります。
つまり、夏場の室内の温度上昇を抑制するだけでなく、冬場には暖房の熱を外に逃がさず、冷気の侵入も防いでくれます。

冬場の保温効果があるのが断熱塗料の特徴です。

遮熱塗料について

遮熱塗料とは、高効率で熱を反射する塗料のことです。
通常の塗料の場合、太陽光の光エネルギーは屋根や外壁に当たって熱エネルギーに変化し、屋根や外壁そのものの温度を上昇させます。
すると、高温側から低温側に熱が伝わる熱伝導の働きで、室内の温度も次第に上がってしまいます。

遮熱塗料はこの熱伝導のメカニズムに注目し、太陽光を多く反射することで屋根や外壁の温度上昇を抑制します。

遮熱塗料と断熱塗料の違い

断熱塗料は熱の移動を抑える塗料のため、夏場の温度上昇抑制だけでなく、冬場の保温効果もあります。
そのため断熱塗料には、1年間を通じて省エネ効果が期待できます。

一方、遮熱塗料は太陽光を反射することで室内の温度上昇を防ぐため、夏場に本領を発揮します。

断熱塗料と遮熱塗料のメリット・デメリット

メリット

断熱塗料と遮熱塗料の性能をご紹介しましたが、具体的にどんなメリットがあるのかを紹介していきます。

断熱塗料のメリット

保温効果

夏に建物内の温度を下げるだけでなく、冬には保温効果を発揮する

断熱塗料は熱の移動を抑えるため、夏場に室内の温度を下げるだけでなく、冬も温かくて快適な環境を作り出します。
その他にも省エネ効果があり、電気代を節約する事ができる点や助成金、補助金などを受けられる場合があるという点は遮熱塗料と共通しています。

断熱塗料のデメリット

断熱塗料の費用は、通常の塗料に比べ2倍から4倍ほどと、価格のブレ幅が大きくなっています。
塗装面積が広くなるほど多くの塗料代が必要になります。
その結果、当初の見積もりを大幅に超過してしまうことも…。

一方で、断熱塗料の特徴的なデメリットは、建物のつくりによっては塗装する意味が無くなってしまうところ。
例えば、断熱材が壁の内側や屋根に入っている場合は、断熱塗料の効果は、ほとんど得られません。
遮熱塗料は断熱材が入っていても、熱を反射することで効果をあげられます。
しかし断熱塗料は、熱を伝わらないようにする働きをするため、断熱材が入っている場合は、効果が重複してしまいます。

そのため、断熱塗料を使う場合は、あらかじめ自宅に断熱材が使われていないか、調べておく必要があります。
さくら外壁ではネット上でのお見積りだけではなく、実際に現地を拝見した上でのお見積りも作成しています。

実際に現地を見ることで、ご自宅に最適なお見積りや、塗装プランのご提案が可能です。

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遮熱塗料のメリット

電気代を節約できる

電気代を節約できる

太陽光を効率よく反射することで、建物内の温度を下げることができる遮熱塗料。
建物内の温度が下がれば、エアコンの温度設定を通常よりも上げることができ、電気代の節約につながります。

エアコンは設定温度を1度変えると、消費電力を10%前後抑えることができます。
室温と設定温度の差が大きいほど、エアコンの消費電力は高まります。

そのため、遮熱塗料によって室温が上がりにくければ、それだけエアコンの稼働を減らすことができます。

省エネルギーで環境にやさしい

前述の通り、エアコンの温度設定を上げることができるため、省エネルギーとなり、地球温暖化やヒートアイランド対策として有効といえます。
ちなみにエアコンの風量は、強くても弱くても、消費電力に大きな違いは生まれません。
同じ温度設定の場合、部屋が適温になるまでは「強」、適温になってからは「弱」にするなど調節をすることで、より部屋を快適にしつつ省エネに繋げることができます。

屋根や外壁のダメージを抑えることができる

塗装した面の温度を下げられるということは、熱による外壁や屋根の素材へのダメージが少なくなるということです。
それによりクラック(ひび割れ)などを防ぐことになり、建物の耐久性も上がります。

ただし、遮熱塗料で防げるダメージは主に熱によるものです。
屋根や外壁にダメージを与える、もう1つの原因は「紫外線」です。
そのため、どのような物に塗っても効果があるわけではありません。
素材や塗装を行う場所に応じて、適切な塗料を選びが重要です。

助成金や補助金を受けられる可能性がある

外壁塗装で助成金や補助金を支給する自治体の多くは、遮熱塗料または断熱塗料の使用を指定しています。
地球温暖化やヒートアイランド現象対策としてエコリフォームを推進するためです。
遮熱塗料をお考えの方は、事前に各自治体に確認してみましょう。

助成金に関する記事はこちら

遮熱塗料のデメリット

計算機 節約イメージ

さまざまなメリットを持つ遮熱塗料ですが、大きく分けて2つのデメリットが存在します。
1つ目は、価格についてのデメリットです。

遮熱塗料はその特徴から、通常の塗料に比べると価格については割高となっています。
たとえば一般的なシリコン系塗料の価格は1平米あたり2,000円程度ですが、遮熱塗料は4,000円前後の費用がかかります。
塗料代だけを考えると約2倍の費用が必要になるため、注意が必要です。

しかし、遮熱塗料の価格が高いからといって損をするわけではありません。
遮熱塗料を使うことによって、自治体からの補助金や電気代の節約が期待できます。

また、遮熱塗料を使うことによって、屋根や外壁素材へのダメージを押さえられます。
その結果、長い目で見れば屋根の葺き替えや壁の取り換えなどの頻度を減らせる可能性も。
遮熱塗料を使う場合は、1回の塗装費用だけで判断するのではなく、長期的な目で考えることが重要です。

2つめのデメリットは、耐久力について。
通常の塗料に比べ費用が高額な遮熱塗料は、耐久力も優れていると思われがちです。
しかし、遮熱塗料は耐久力に関しては通常の塗料との差はありません。
さらに、塗料の劣化に伴って遮熱性能も低下してきます。
遮熱塗料を塗れば無期限に熱を反射してくれるわけではないので、注意してください。

また、遮熱塗料は汚れることでも遮熱効果が低下します。
なぜなら、表面の汚れた部分は太陽光を反射せずに吸収してしまうからです。
そのため遮熱塗料の使っている場合は、定期的に洗浄を行うことで、高い遮熱効果を維持できます。

費用や使いたい色があれば、親水性の高い遮熱塗料の使用を検討してください。
親水性とは、水の流れやすさのことです。
親水性が高ければ屋根や壁面に対して水が流れやすくなり、雨が降るたびに汚れやほこりを洗い流してくれます。

断熱塗料・遮熱塗料の種類

塗料の種類

断熱塗料の種類

現状、断熱塗料の種類は多くありません。
日進産業から発売されている、ロケットの断熱技術を転用したガイナが断熱塗料にあたります。

ガイナ(日進産業)

では、遮熱塗料・断熱塗料を塗装すれば冷房はいらないのでしょうか。
結論から申し上げると、遮熱塗料・断熱塗料を塗布したからと言って、突然クーラーがいらなくなるということはありません。
あくまで室内の温度上昇を和らげる効果が期待できるとご認識ください。

また、太陽の角度や風の強さ・屋根や外壁の素材・色によって温度上昇率は異なります。
特に色については、濃色よりも明るい色の方が反射率が高く、遮熱塗料の効果が出やすいと言えます。
断熱塗料であるガイナ塗料については、濃色のラインナップはありません。

遮熱塗料の種類

遮熱塗料は各メーカーから発売されています。

エスケー化研 日本ペイント 関西ペイント
水性クールテクトSi サーモアイSi アレスクール水性Si
水性クールテクトF サーモアイ4F アレスクール水性F

断熱塗料・遮熱塗料がオススメのお家

天井が吹き抜けの建物

断熱塗料・遮熱塗料には効果を最大限に発揮できる建物の構造があります。

金属屋根の建物

屋根の素材が金属(トタン、ガルバリウム鋼板、アルミ)などでできている場合は遮熱塗料・断熱塗料の効果をより発揮できます。
金属屋根は屋根材の中でも、太陽からの熱を浴びると表面の温度が上がりやすい素材だからです。

天井が吹き抜けの建物

屋根からの熱が室内に伝わりやすいため、天井が吹き抜けになっている建物も暑くなりやすいです。
遮熱塗料・断熱塗料を屋根に塗装することで屋根の温度を下げることができ、ご自宅の中を涼しくさせることができます。

三階建ての建物

三階建ての建物は二階建ての建物に比べ、ご自宅の中が暑くなりやすいといわれています。
温度は高さが高くなるにつれて上昇するので、三階建ての建物はどうしても中が暑くなります。
そのため遮熱塗料・断熱塗料の使用が向いている構造といえるでしょう。

最後に

遮熱塗料と断熱塗料は一見したところ、同じような塗料かもしれません。
しかし、それぞれ異なる特徴を持っている上に、メリット・デメリットも異なります。

そのため「どちらも同じようなものだろう」という、誤った認識を持ったまま外壁塗装を依頼すると、思わぬトラブルが生まれるかもしれません。
遮熱塗料も断熱塗料も、適切に取り入れることで電気代が節約できるなどの効果が期待できます。

ぜひ、2種類の塗料の違いを覚えて、お得に暮らせるような外壁塗装を行ってください。

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