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さくら外壁塗装の外壁塗装コラム

ボンタイルってどんな塗装? 他の吹き付け塗装との違いや特徴を塗装屋が解説!

2023年1月13日更新  2023年1月11日公開

外壁塗装

ボンタイルとは外壁塗装の一種で、通常の塗料は異なる特徴を持っています。

あまり聞かない名前の外壁塗装ですが、実は私たちが日常生活で目にすることも少なくありません。

ボンタイルの写真を見ると、多く人が「見たことがある」と思うのではないでしょうか?

 

この記事では、そんな施工実績の割に名前は知られていないボンタイルについて、プロの塗装屋が解説いたします。

最後まで記事を読んで頂ければ、ボンタイルの特徴やメリット・デメリットがわかり、自宅の外壁塗装をする際の参考となります。

ぜひ、最後まで記事を読んで、ボンタイルについての知識を深めてください。

 

そもそもボンタイルとは?

外壁塗装

ボンタイルとは、別名「吹き付け・玉吹き」とも呼ばれており、絵の具がつぶれた様な柄が印象的です。

でこぼこと凹凸があり、表面はツルツルと滑らかな手触りになっています。

ボンタイルは1960年代に、ドイツのクノール社が使い始めた商品名といわれています。

名前がタイル、となっていますが一般的な四角形のタイルとは違います。

壁に向かって、職人が手作業で凸凹のベースとなるものや塗料を、吹き付けていくのが、ボンタイルの大きな特徴です。

また、ボンタイルは大きく分けて2種類の中から選ぶことができます。

1つめは、硬質ボンタイルです。

硬質ボンタイルの特徴は、なんといっても費用を安く済ませられることです。

ただし、固い仕上がりとなってしまうため、ひび割れを起す可能性があります。

塗装作業が終わったときは問題がなくても、数年経ったときにひび割れが見つかることもあります。

そのため、硬質ボンタイルを使う場合は、年に1度は塗装をした部分のチェックを行ってください。

もう1つは、弾性ボンタイルです。

こちらのボンタイルは、乾燥後もゴム様な弾性を持っているのが特徴。

そのため、硬質ボンタイルではひび割れてしまうような状況でも、弾性ボンタイルは無傷で過ごせることもあります。

一口にボンタイルといっても、硬質と弾性では特性や価格が違うので注意が必要です。

 

ボンタイルのメリットとは

水滴

ボンタイルは目にする機会も多く、言い方を変えれば、それだけ人気だということです。

それでは、ボンタイルのどんな部分が人気なのか、順番に解説していきます。

ボンタイルは汚れにくい

ボンタイルの特徴の1つに表面がツルツルしていることを挙げました。

ボンタイルは、この特徴によって、とても汚れにくくなっています。

なぜなら、表面がツルツルしていることによって、ホコリやチリが付着しにくいからです。

仮に汚れが付着したとしても、雨が降ることで洗い流されてしまいます。

また、汚れが着いてしまったとしても、自分で簡単に洗えます。

お風呂や台所と同じように、外壁も徐々に汚れていきます。

そして、そのまま放置することによって、汚れがこびりついてしまうことにもつながります。

こびりついた汚れは、外壁の寿命を縮める原因の1つでもあります。

ボンタイルは多少の汚れなら雨水で洗い流されてしまう上に、気になる部分は簡単に洗浄できます。

つまり、ボンタイルは2つの意味から「汚れにくい」と言われている外壁塗装です。

 

ボンタイルは防水性が高い

ボンタイルのメリットの1つに、高い防水性があります。

建物を水から守ることは、外壁塗装の重要な役割の1つです。

なぜなら、水分が外壁の内部に侵入することで、さまざまな障害が生まれるからです。

たとえば、外壁の素材自体が常に湿気ている状態であれば、カビやコケが繁殖しやすくなります。

カビやコケが成長し、繁殖していくことで、住んでいる人のアレルギーの原因となる可能性があります。

また、カビやコケの根が壁面内部にまで侵入することで、壁の強度が大きく低下します。

そして最悪の場合は、壁自体が崩れてしまうことも。

住んでいる人や壁自体を守るためにも、壁面に塗装される塗料の防水性は重要です。

 

オリジナリティが高い

ボンタイル最大のメリットが、高いオリジナリティです。

ボンタイルは、工場で画一的に作られた製品とは違い、現場ごとに職人が作っていくものです。

そのため、まったく同じものは存在しません。

ランダムに配置された独特の模様は、ボンタイルの大きな魅力です。

実はボンタイルの塗装には、とても高い技術力が必要です。

ボンタイルの塗装は、スプレーガンを使って行います。

一見したところ機械に任せて、楽に塗装をしているように思えるかもしれません。

しかし、広い面積を同じスピードでスプレーガンを動かしながら、均一の模様を作っていくのは、想像以上の難易度を誇ります。

プラモデルや工作で、塗料の入ったスプレーを使ったことがある人は、作業の難易度が想像できるかもしれません。

自分では同じスピードで動かしているつもりでも、実際にはムラだらけの塗装になってしまうことも。

このようにボンタイルの魅力である、高いオリジナリティは職人の高度な技術によって支えられています。

 

ボンタイルのデメリット

見積書

汚れにくく、オリジナリティの高い外壁が仕上がるのがボンタイルのメリットです。

しかし、良いことばかりではなく、ボンタイルにはデメリットも存在します。

 

ボンタイルのデメリット

ボンタイルのデメリットは、大きく分けて2種類あります。

1つ目は、現在の外壁塗装の主流であるサイティングボードへ、塗装ができない場合があることです。

サイティングボードとは、工場で作られた板状の外壁材のことです。

完成した状態で施工現場に届けられるので、とても簡単に取り付けることができます。

デザインも豊富で安価なサイティングボードは、もっとも使われている外壁素材の1つです。

しかし、今の柄に飽きたからボンタイルにしたい、と思っても確実に外壁を塗り替えられるわけではありません。

サイティングボードの塗り替えでは、ボンタイルに使用する塗料との相性などが、問題になるもあります。

そのため、自宅の外壁をボンタイルにしたくても、断念せざると得ないことも。

2つ目は、予算の問題です。

塗料の種類によって異なりますが、ボンタイルは通常の外壁塗装よりも費用が高額になります。

外壁塗装の費用は、数十万から百数十万円ほどが相場です。

大きな出費になるので、可能なかぎり節約したいところですよね。

しかし、なぜボンタイルの費用は高くなってしまうのでしょうか?

 

ボンタイルの費用は、なぜ高くなるのか?

ボンタイルの費用が高くなってしまうのには、しっかりと理由があります。

それは、ボンタイルは通常の塗装に比べて、作業工程が多いからです。

通常の塗装は、外壁を洗浄したあとに、下塗り・中塗り・上塗りを行ってから、乾燥させます。

しかし、ボンタイルは、洗浄と下塗りの後に、柄ベースの吹き付けが必要です。

この柄ベースとは、ボンタイルの特徴でもある凸凹している部分の中身のことです。

下塗りを行ってから、外壁の中身になる素材だけを吹き付けていきます。

そして、ローラーで中身を平らにし、その後は中塗り・上塗りと作業を進めます。

通常の塗装に比べ、手間と材料がかかるので、どうしても費用は割高になってきます。

そのため、ボンタイルを外壁塗装に選ぶ場合は、多めに予算を用意しておく必要があります。

 

ボンタイルのメンテナンスの頻度

ひび割れた壁

ボンタイルのメンテナンス頻度は、10年から15年ほどです。

通常の外壁用塗料のメンテナンス頻度が、5年から20年ほどなので、特別に寿命が短いわけではありません。

また時間経過以外でも、次のような症状を見かけたら、メンテナンスが必要な合図です。

 

①ひび割れ

ひび割れには、ヘアークラックと構造クラックの2種類があります。

ヘアークラックは、文字通り髪の毛ほどのクラック(ひび割れ)で、簡単に補修できます。

しかし、構造クラックは、ひび割れの距離や深さも大きくなってくるので、補修作業も大掛かりなものになることがあります。

ひび割れをみつけたら、早めに対処することが重要です。

 

②チョーキング

チョーキングとは、塗装面が紫外線などによって劣化する現象のことです。

外壁を触ると、チョークのような白い粉が手につくことが、目安の1つです。

構造クラックの様に、早急な対応が必要となるわけではありません。

しかし、外壁に塗られている塗料が寿命を迎えつつあることは、理解しておく必要があります。

以上の2点が、劣化してきたときに見られる代表的な症状です。

10年から15年と言われている寿命は、平均的な環境での場合です。

ご自宅が建っている場所によっては、短くも長くもなります。

そのため1年に1度だけでも、自宅の周辺を見回ることが重要です。

 

まとめ

戸建て

サイティングボードの登場によって、塗装される頻度は少なくなりましたが、ボンタイルは今も人気の外壁塗装です。

独特の凸凹に魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。

ボンタイルは気になるけど、自宅に塗装できるか分からない場合は、ぜひさくら外壁にお問合せください。

外壁塗装のプロが、しっかりと相談にのってボンタイルも含めた、最適な塗装をご提案いたします。

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