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外壁塗装や外壁材にはどのような種類や模様がある?検討する前に知っておきたいポイントをご紹介!
2023年10月18日更新 2023年10月18日公開
外壁の傷みや汚れが気になる、デザインを一新したいと考えるのは、築後8年から10年くらいの住宅にお住まいの方が多いようです。
お住まいの家の外壁のデザインや色を考えるのは楽しみでもありますが、雰囲気や周囲の環境との兼ね合いや、実際に完成したときのイメージを考えると、どのようなデザインにするか悩む方が多いようです。
外壁は、色や塗分けるなどのデザインのほか、模様や外壁の質感を表現して仕上げる方法もあります。また外壁塗装だけではなく、様々な外壁素材に変更することで一新する方法もあります。
費用が多額になる外壁工事は、気に入らなくてもすぐに変更することがむずかしいもの。事前にどのような外壁リフォームの方法があるか、知っておくことが大切です。
今回は、多種多様な外壁塗装やリフォームについて、どのような工法や外壁の模様があるのかを詳しくご紹介しましょう。
外壁リフォームの方法や模様の選択は「外壁塗装」「サイディング」に分かれる
外壁のリフォーム方法としては、大きく分けると塗料を使った外壁塗装と、サイディングを取り付ける方法があります。
もっともスタンダードな施工は、塗料を使った塗装で、多彩な色合いと質感が魅力です。
塗料には様々な色と同じように、様々な質感のものがあり、ツヤ感のあるものとマットなものとでは完成した時の雰囲気も変わってきます。
光沢がある方が艶々として強いインパクトがあり、光沢無しは逆に落ち着いてシックな印象を与えます。
色々な住宅の外壁を観察し、カラーだけではなく光沢についても検討しておきましょう。
また、塗料の中には大理石や御影石、陶器などの素材を混ぜることで独特の質感を表現する特殊な塗料もあります。
特に大理石や御影石が含まれる塗料は塗るだけで外壁が石で出来ているかのような重厚で高級感溢れる仕上がりになる上、実際に石材を使用した外壁よりもリーズナブルな価格で施工ができます。
通常、塗料だけだとどうしてものっぺりとした印象になりがちですが、こういった特殊な塗料は繊細な質感があるのでワンランク上の仕上がりになるでしょう。
様々な工法の外壁塗装で好みの模様の外壁ができる
外壁塗装工事には、塗料を外壁に塗るだけではなく、様々な工法があります。
職人の腕や経験が必要になる工法もありますが、施工業者に相談し、好みの模様や雰囲気に仕上げることができます。
塗料での外壁塗装以外の工法をご紹介します。
外壁塗装の工法① 漆喰 (しっくい)
漆喰とは、日本では馴染み深く、古くから家屋や城郭に使われている素材です。厚みのある塗膜により立体的な模様が付けられることが特徴です。
コテやローラーを使って模様をつけていくので、職人の技術や経験が必要であり、高級感溢れる模様は手仕事そのもの。大変手間がかかります。
ランダムな模様やレンガ模様、波型のように幾何学的な模様も付けられます。
漆喰は手作業の温かさが残る素朴で穏やかな風合いが人気で、伝統的な外壁だけでなくレストランなどの内装にも用いられています。
漆喰は呼吸する壁と言われ、調湿性・消臭性・安全性・抗菌性・不燃性などのメリットがありますが、手作業のため仕上がりまでに時間がかかるというデメリットもあります。
外壁塗装の工法② 吹き付け工法
スプレー吹き付け工法とは、中に骨材という粒子を含む塗料をスプレー吹き付けすることにより独特な模様をつける工法です。
吹き付け工法は立体的な模様をつけることができ、レトロな雰囲気を好む人に選ばれています。
外壁塗装の工法③ 吹き付け工法―リシン仕上げ
リシン仕上げは、骨材が混ぜ込まれた塗料を使用し、表面が細かい砂のようにざらざらとした外観になる塗装方法です。
和風住宅に用いられることが多く、意匠性が高いデザインに仕上がります。耐用年数は8年程度でしょう。
凸凹があるため埃や水垢が溜まりやすく汚れやすいデメリットはがあります。
また、リシンは一般的なアクリル樹脂であり防カビ・防藻機能はないので湿気が多い場所は注意が必要です。
外壁塗装の工法④ 吹き付け工法―スタッコ仕上げ
スタッコ仕上げとは、合成樹脂にセメントや骨材などを混ぜた原料を使用し塗装する方法で、仕上がりは凸凹のある意匠性の高い仕上がりになります。耐用年数は8年から10年ほどと比較的長いでしょう。
スタッコ仕上げはリシン仕上げより模様が大きく塗膜が厚めです。
外壁塗装の工法⑤ 吹き付け工法―吹付けタイル
吹付タイルはタイルのようにつるつるとした陶磁器調の仕上がりになります。汚れが落ちやすく塗膜に厚みがあり耐用年数が10年から15年と比較的長めです。
スプレー吹き付けは工法によって使う塗料によって模様や耐久性が違ってきます。
サイディング工法とは?種類や模様はどんなものがあるの?
サイディング工法の特徴は、複雑な模様や個性的なデザインが可能なことです。
木目調、タイル、レンガ、石材とバリエーションが豊富なので、好みのデザインや模様を選ぶことができます。
また、外壁塗装のように何度も塗り重ねたり、乾燥を待って次の工程を重ねたりすることがないので、施工期間を短期間で終了することができます。
さらにサイディング材の上から塗装ができるので、経年劣化した際もリフレッシュができます。
サイディング工法にはどのような種類があるのか、詳細をご紹介しましょう。
サイディング工法① 窯業サイディング
窯業系サイディングは、セメントを主原料とした外壁材で、陶器を焼く窯を意味しており、板状にレンガや石材のような模様で陶器と同じ材料を焼き上げています。
レンガや石材のような模様を実際のレンガや石を用いるより安価にコストパフォーマンスがよいため、日本国内では約8割の住宅でシェアされているサイディング材です。
サイディング工法② 金属系サイディング
金属系のサイディング材は金属をそのまま外壁に用いる工法で、独特の模様や質感がスタイリッシュで未来的なイメージを演出できます。
新築では窯業サイディングの次に普及しているサイディング工法です。
サイディング工法③ 木目模様やタイル模様
木質の柔らかさ、ぬくもり感を外壁に活かしたサイディング材は、木の家のような温かな雰囲気を醸し出すことから人気の高いサイディング模様のひとつです。タイルやレンガ模様のサイディングもあります。
実際に木やレンガで外壁施工をするには工費や材料費が高くなりますが、サイディングであれば見た目が本物の素材のような模様でありながら、リーズナブルで丈夫であるというメリットがあります。
そのほかにも様々な模様のサイディングがあるので、施工業者に相談してみましょう。
外壁塗装の一部に模様を入れる「ステンシルシール工法」
ステンシルシール工法とは、外壁にステンシル(型抜き)で模様をつける工法で、外壁全体を塗装する工法ではなく、外壁の一部に施工するものです。
施工方法としては、模様のついたステンシルシールを外壁に貼りつけた上から塗装をしながら描いていきます。
様々な模様がありますが、特に蔦や花といった植物、ステッチ模様のような図案に人気があります。
施工できる業者は限られるので、検討している場合はあらかじめ業者に施工できるか確認しておくと良いでしょう。
現在の外壁の雰囲気を残せる工法とは?
長く過ごしてきた我が家をそのままの形で残したいと考える方も多いでしょう。
外壁塗装ではそのようなお客様の要望に応えることも可能です。
方法としては色を付けずに耐水性の高い塗料を塗るか、現在の塗られている塗料と同じ塗料で塗る方法の二つがあります。
クリア塗料で塗装する
クリア塗料は無色透明な塗料です。クリア塗料で外壁をコーティングすることで耐水性が高くなり、建物の耐久性を上げることができます。
コンクリート打ち放しの外壁や、塗装されている外壁をそのままの色合いで残すことができ、耐用年数を伸ばすことも可能です。
同じ色・同じ塗料で塗装する
以前使った塗料と同じ色を重ねるという方法で現在のままの外壁を新調し、再現することができます。
クリア塗料よりも高機能な塗料が多いので、実用性の点でもおすすめの方法です。
外壁塗装や外壁工事をする際のポイントとは?
外壁塗装や工法をする上で、おしゃれに演出したり、ほかの家とは違った雰囲気を醸し出したりするためにできることとはどのようなことでしょうか。
例えば、1階と2階を別のカラーにしたり、外壁の角だけ・ベランダだけを違う色にすると魅力的でスタイリッシュな雰囲気になるでしょう。
また、質感の違う塗料を組み合わせることで、見た目の印象が変わり高級感も演出できるでしょう。
住宅の形や、外観の見え方など、外壁塗装業者の専門家に相談することをおすすめします。
「考えていたイメージと違った」そんなことにならないためにできることは?
外壁工事はかかる費用が大きいため、簡単にやり直しをすることが難しい工事です。
実際に施工したらイメージと違ったという事態にならないためにはどの様なことに注意しておくべきなのでしょうか。
「カラーシミュレーター」でよくイメージする
カラーコーディネートを考える時には、頭の中でイメージするだけではなく、カラーシミュレーターを使って実際のカラーリングを目で見て確認することが大切です。
外壁塗装業者のホームページや店舗にあるカラーシミュレーターで雰囲気やバランスをよく確認しましょう。
カラーパレットや色見本を見るだけではわからない具体的なイメージが確認できるので是非使ってみましょう。
施工例を沢山見てみる
業者を選ぶ際に過去の施工実績を確認することがあります。その際に業者の施工例が写真で掲載されているのを是非見てください。
お住まいのイメージが近い、もしくは同じ塗料の使用実績はその業者に依頼した場合の参考になります。
お住まいの形、使いたい配色など施工例からイメージを探すのも有効です。
完成のイメージを業者に作ってもらう
多くの塗装業者が、認識合わせのために外壁塗装が完成した時のイメージを作るサービスを行っています。もし利用する業者にそういったサービスがあれば是非利用してみましょう。
具体的なイメージがあると更に希望やこだわりを反映させることが出来るはず。
現場調査や見積りの際にそういったサービスがあるか確認してみましょう。
希望の外壁塗装や工法を扱っている業者か確認しておくことも必要
希望のデザインや使いたい模様のサイディングを、依頼したい業者が扱っていなければ工事をしてもらうことはできません。また、職人の技術や経験、施工実績も完成度に大きく左右されます。
職人の技術力や経験は消費者には知りえないことかもしれませんが、判断する方法としては、その業者の施工例を見ること、ひとつだけではなく多数の業者に相談をすること、気になることや心配なことに対してきちんとした回答を得られるか、回答が迅速であるかということを注意して観察しましょう。
少しでも納得のいかないことがあれば、その後も納得がいかず我慢しなければならないことが出てくる可能性があります。また、完成に納得がいかないことが出てくるかもしれません。
外壁工事はやり直しが難しい工事です。まずは、どのような希望があるのかをしっかりと決めてから相談し、必ず100%納得のいく業者に依頼するようにしましょう。
まとめ
住宅の外壁工事について、どのような工法やパターン、模様があるのかをご紹介しました。
イメージ通りの外壁にするためにお客様の希望をはっきりと決めること、そして業者に伝えることが大事になってきます。
こんな外観にして欲しい、この写真のような住まいにしたい、外壁の模様はこれがいい、どんなことでも構いません。お客様の理想をしっかり伝えることが一番のポイントです。
また、一か所だけではなくいくつかの業者に相談する方法も良いでしょう。
納得のいくステキな外観となるよう、参考にしてみてください。
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