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家を早く売るために外壁塗装は必要？見落としがちなメリットとデメリットをご紹介します

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家を早く売るために外壁塗装は必要？見落としがちなメリットとデメリットをご紹介します

お役立ち情報

2023年3月27日更新 2023年3月27日公開

いざ家を売ろうと思っても、すぐに売れるわけではありません。

売り家の価値を調べるための査定や諸手続き以外に、そもそも「買いたい」と思う人がいなければ売れません。

そして、買い手にとっては見た目の古い家よりも、きれいな家の方が欲しくなると思いませんか？

この記事では家を早く売るための方法として外壁塗装が必要なのか、そのメリットとデメリットを比較してご紹介します。

どんな家でもとにかくきれいにすれば売れる、というわけではありません。

ぜひメリット・デメリットを見比べて、ご自宅を売る際の参考にしてください。

そもそも売り家に外壁塗装って必要なの？

外壁は、日光に含まれる紫外線や熱、雨やカビなどから私たちを守ってくれています。

そして、その外壁の一番外側となるのが塗装部分。

外壁塗装は、日光を反射して室温の上昇を防いだり、雨やカビなどが外壁の内部に侵入することを防いだりしています。

外観を整えるためにも塗装は必要ですが、家が傷むことを防ぐためにも、外壁塗装は必要不可欠です。

家を売る際に、ホームインスペクションと呼ばれる調査をすることが一般的。

これは家の健康診断のようなもので、重要な構造の部分に腐食がないか、雨漏りする可能性がないか、などを調査していきます。

このホームインスペクションの際に塗装の劣化を指摘される可能性があります。

「売る家だから別にどうでもいい」と思っていると、いつまでも買い手がつかないことも。

定期的な外壁塗装をしていれば家の劣化も防げるので、より早く、より高額で売れる可能性も高くなります。

売り家に外壁塗装を施工するメリット

それでは次に、外壁塗装をすることで具体的にどんなメリットがあるのかご説明します。

見た目が美しくなるので、第一印象がよくなる

家を守るために外壁塗装が重要とはいえ、第一印象も大切。

今はスマートフォンやパソコンで、気軽に売り家の情報を検索できます。

そして、売り家の情報の中でも特に目を引くのが、外観の写真です。

まずは第一印象が好印象でなければ、買手に検討すらしてもらえません。

明らかに塗装面が黒ずんでいたり、カビが生えていたりする外観写真では、「買いたい！」と思う人は少ないでしょう。

また、家の外壁の色は、好みによる差が出にくい部分でもあります。

たとえば、日本では赤や青などカラフルな外壁の家はあまり見かけませんよね。

多くの家は、白やクリーム色など、落ち着いた色が選ばれています。

個性重視の人は別ですが、安らげる空間づくりに重きを置いている人は求める色が似てきます。

そのため、売りに出す前に外壁塗装しておくことで、多くの人に「きれいな家だ」と思ってもらえます。

買主へのアピールに繋がる

もし、私たちが家を買う場合、同じ金額なら少しでも条件のよい物件を探しますよね。

よい条件とは建物の立地や広さ以外にも、その家を大切にしているか？ということも含まれます。

マンションであれば修繕積立金とよばれる修繕費用を、各家庭から前もって集めておき、必要に応じて使っていきます。

しかし、戸建ての場合は住んでいる人が、全てを支払う必要があります。

中古の物件を買う場合、売主がその家を大切に使っていたのか、気になるところ。

そこでコーキングの打ち変えや外壁塗装など、定期的なメンテナンスをすることが重要になります。

必要に応じたメンテナンスをしていることで、家を大切に使っていることを買主にアピールできます。

不動産屋によっては、補修や外壁塗装を済ませて売りに出す場合、広告に補修済みや特記事項として、アピールしてくれることもあります。

買主としても、大きな買い物なので少しでも安心したいところ。

そのため、安心して買うことのできる条件は、素早い成約に向けた重要なポイントです。

買手のリスクや手間を減らす

最後のメリットも、買主に対しての安心材料となります。

外壁塗装済の家を買えば、購入後１年で外壁の塗装面が剝がれてきたり、カビが繁殖したりするリスクを防げます。

中古物件となる売り家は一般的に、購入後に即入居できることが喜ばれます。

そのため買手としても、購入してから壁面の洗浄や外壁塗装などが必要となる物件よりも、前もって済ませてある家のほうを買いたくなりますよね。

外壁塗装しようと思えば、塗装業者選びから見積もりなどを経て実際の塗装終了まで、非常に手間がかかります。

手間を減らす、という面からも事前に外壁塗装が住んでいる家は、買手にとってうれしい物件になります。

売り家に外壁塗装を施工するデメリット

それでは、逆に売り家に外壁塗装をするデメリットとはなんでしょうか？

外壁塗装に、少なくないお金が必要になる

外壁塗装とは、単純に塗料代だけが必要になるわけではありません。

高い場所の塗装をするための足場代や、不要な場所に塗料が付着するのを防ぐ養生代、実際に塗装する職人の賃金など、少なくないお金が必要になります。

外壁塗装をする家の大きさにもよりますが、数十万円から百万円程度の費用が必要になることも。

この外壁塗装代は、家が売れる・売れないに関わらず、一度は支払う必要があります。

家を売る前に、ある程度のまとまったお金が必要になるので、しっかりとした計画を立てておきましょう。

外壁塗装した費用を、そのまま売値に転嫁できないことも

多くの場合、家を売買する直前に外壁塗装をしたからといって、その価格を売り家の値段に上乗せすることは現実的ではありません。

同じ場所・同じ間取りで100万円ほどの価格差があれば、ほとんどの場合は安い方の家から売れていきます。

外壁塗装をし、その価格が売り家の値段に上乗せされてしまうのであれば、買手としては購入してから自分でやった方が安くなる、と思うかもしれません。

さらに、買ってから外壁塗装するのであれば、自分好みの色に塗装できます。

反対に外壁塗装をしたばかりの家と、10年前に外壁塗装をしたままの家が、同じ場所・同じ間取りだった場合は前者が売れる可能性が高くなります。

同じ価格だったら、より状態の良いものを選びたくなりますよね。

あくまで売る前の外壁塗装は、買手へのサービスや家の付加価値として考えるようにして下さい。

売り家で不便な生活を送る期間が発生する

家を売る場合、なんらかの理由でその場所に住む必要がなくなった、ということが多いのではないでしょうか。

できることなら早めに家を売って、新居に移動したいはず。

しかし、外壁塗装をすることで売りたい家で生活する期間が延びてしまいます。

外壁塗装は、２週間前後の期間が必要な上に、業者選びや見積もりなどを含めると、１カ月程度の時間が必要になります。

また、外壁塗装をしている間は、塗料の臭いや工事関係者の出入り、足場が組まれたことで日当りが悪くなるなど、やや不便な生活となります。

売りたいことが決まっている家で、さらに不便な生活を送らなければならないので、ストレスを感じてしまうかもしれません。

外壁塗装を売り家に施工する注意点とは

売り家に外壁塗装をするメリット・デメリットを解説してきました。

同じ価格帯の家が並んでいる状況では、外壁塗装を済ませたばかりの物件の方が売れやすいので、大きなメリットとなりますよね。

しかし、とにかくどんな家でも外壁塗装が必要かといえば、そんなことはありません。

たとえば、外壁にサイティングボードや吹き付けなどを使っている家の場合は、塗装が必要ありません。

サイティングボードや吹き付けは、素材の持つ絶妙な風合いが魅力なので、色を塗らなくても持ち味を活かせます。

また、外壁塗装をする場合でも、早く売りたいからといって、あわてて塗装業者に依頼するのも注意が必要です。

手抜き塗装や、足元を見られないようにするためにも、複数社から外壁塗装の見積もりを取ってください。

複数社から見積もりを取ることで、異常に高い値段を出してきたり、反対に安すぎる値段を出してきたりする会社を弾くことができます。

まとめ

家は一生で一番高い買い物といわれますが、売る場合でも一番高額な売り物となるはず。

家を売るからには、早く売ってしまいたい気持ちになりますが、一度買手の気持ちになりどんな家なら買いたいか考えてみることも大切です。

外壁塗装をしたばかりの家に住みたいのか、それとも黒ずんでコケが生えている家に住むのか？

同じ価格帯の物件は、すべてライバルです。

どんな家ならライバル達に勝てるのか考えながら、売り家の外壁塗装を検討してみてください。