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さくら外壁塗装の外壁塗装コラム

オスモカラーって何?赤ちゃんにも安心な自然塗料の特徴を解説

2024年9月27日更新  2024年9月27日公開

こもれび

外壁塗装や内装塗装、家具や雑貨、小物など塗装は様々な場所に施します。
体に優しい自然素材の塗料で、素材や建材そのものの風合いを活かした塗装ができる塗料があるのをご存知でしょうか。

「オスモカラー」という塗料は、植物油をベースとした自然の塗料。
フローリングや木製家具にオスモカラーを使用することで、部屋がよりナチュラルで過ごしやすい特別なインテリア空間にすることができます。

安全な塗料と言われる「オスモカラー」の特徴や、使用方法などをご紹介しましょう。

オスモカラーの特徴

白ペンキ

オスモカラーは、ドイツ生まれの植物油と植物性ワックスでできた自然派塗料。
オスモカラーを作ったドイツオスモ社は、140年の歴史を持ち、木製品のメーカーで無垢材の質感や手触りにこだわって作り続けてきた企業です。

そんな企業が作った塗料オスモカラーは、合成樹脂の水性塗料と違い、塗膜をはらないため塗装した木は呼吸し続けることができ、木のみずみずしい状態を保つことができるのが大きな特徴です。

また、さまざまな用途にあわせて多くの種類があるのもオスモカラーの特徴で、外装用、フローリング用、家具用など多様な種類に戸惑うことがあるかもしれませんが、塗装したい場所やものに合わせてオスモカラーを選ぶとよいでしょう。

オスモカラーのメリットは?

木の板材

オスモカラーはひまわり油・大豆油・アザミ油といった植物油とカルナバワックス・カンデリラワックスをベースにした塗料です。
どのようなメリットがあるのか詳しくご紹介します。

有害物質が含まれていない

「オスモカラー」には、アルコール・シンナー・ホルムアルデヒドなど、有害物質は一切含まれていません。
内装用のオスモカラーはヨーロッパ規格の玩具安全基準に合格しており、幼児向けの玩具や遊具、家具にも使用されています。

小さなお子さんが舐めても安全な成分でできているので、安心して使用できます。

木の質感をそのままに感じられる

何よりのメリットは、木材塗装をした際に木材の質感をそのままに感じられることです。
塗料は基本的には表面をコートするものですが、「オスモカラー」は木素材の奥深くまで浸透していく性質があります。

木材のなめらかで優しい風合いをそのままの質感で残すことができるので、特に無垢材に適しており、質感を楽しむには最高の塗料でしょう。

湿度調整と撥水効果のある高機能性を備えているため、外壁塗装にも使える

湿度の高い季節は湿気を吸い、乾燥した季節は湿気を放出するなど、一年を通して気持ちよく過ごせる湿度に整え、ほかの塗料を塗ったときよりも快適に過ごせます。

また、高い撥水性があるので内装に使用した場合は、水をこぼしてもシミになることはありません。
外装用を使用した場合は木材を守り、国土交通省が定める屋外塗装の性能に適合しています。
加えて、環境にも配慮され、合成樹脂塗料と違いマイクロプラスチックごみの原因にもなりません。

オスモカラーのデメリットとは?

悩む女性

自然派で安全性が高く、赤ちゃんがいても安心な塗料のオスモカラー。
デメリットはあるのでしょうか。
知っておいた方が良いデメリットの部分もご紹介しましょう。

塗装がしづらく手間がかかる

オスモカラーは、粘り気の強い塗料のため、他の塗料に比べて塗りにくいかもしれません。
この粘性に慣れれば、塗りにくさを感じなくなってくることから、DIY初心者でも難しい塗料ではありません。

乾燥に時間がかかる

ワックス、オイルステインとさまざまな塗料はどれも十分な感想を必要としていますし、乾燥時間もそれぞれ違います。
オスモカラーは乾燥に12時間以上を必要とするため、やや長めの時間が必要になります。

また、乾燥中はごみなどが付着しないよう気を付けなければならず、DIYをする際は手間がかかると感じることがあるかもしれません。
十分に乾燥時間が取れない場合には不向きかもしれません。

独特のニオイが気になることがある

オスモカラーは植物性であり、シンナーなどの化学物質のニオイはありませんが、植物油が乾燥する際に独特のニオイが感じることもあります。
このニオイの原因は、植物油には、酸化重合しながら乾燥していく特徴があるためで、ホルムアルデヒドをはじめとしたアルデヒド類・酢酸・蟻酸などを放散するため、ニオイが発生します。ニオイの発生は塗装後1~2週間続きますが、乾燥が終わるにつれて減少し最後には匂わなくなります。

化学物質を含まないオスモカラーは告示対象外ですが、ホルムアルデヒド等級はF☆☆☆☆(フォースター)同等の性能とされていますので、安全性に問題はありません。

オスモカラーの塗り方

ローラーと刷毛

オスモカラーで塗装する際は、どのような下準備やコツが必要なのでしょうか。
床面や家具、外装の一部分など、DIYをする際などの方法と注意点をご紹介します。

フローリングや家具の場合

①下準備

木地調整として、全体にヤスリをかけます。使う紙やすりは、床180番・家具240番が適当でしょう。
ヤスリをかけたら、ヤスリくずやホコリを取り除き、その後マスキングテープやビニールシートで養生をして、塗料がつくと困る部分を保護します。

②塗装1回目

床はフローリング用、家具はウッドワックスを使います。
刷毛は、オスモカラー用を使うと塗りやすいでしょう。

③乾燥

気温20℃で12時間以上乾燥させます。
寒い時期だと乾燥時間は12時間より長くなると考えて乾燥時間を調整しましょう。

④塗装2回目と乾燥

仕上げの塗装をします。
再び気温20℃で12時間以上乾燥させて完成です。

外壁・ウッドデッキの場合

①下準備

ブラシをかけるなど、ほこりや汚れを取り除いておきましょう。
養生をして塗料がつくと困る場所を守ります。

②塗装1回目

ウッドステインプロテクター(外壁)やカントリーカラープラス(ウッドデッキ)など用途にあったオスモカラーを選びます。
オスモカラー専用のコテバケや刷毛を使用するとよりキレイに仕上がります。

③乾燥

ウッドステインプロテクターは、気温20℃で4~6時間。
カントリーカラープラスは、気温20℃で12時間以上を目安に乾燥させます。

④塗装2回目と乾燥

1回目と同じように塗装し、乾燥させて完成です。

塗りたいもの・場所に適したオスモカラーの選び方

塗装

オスモカラーには、
「木目を活かす半透明仕上げ」
「木目を活かして透明仕上げ」
「塗りつぶすオパーク仕上げ」
の三種類があります。
仕上がりの好みや用途を考えつつ選んで塗りましょう。

木目を活かしたい「半透明・透明仕上げ」

木目を活かして透明もしくは半透明に仕上がる塗料は全部で7種類。

■半透明に仕上がるオスモカラー

内装用:ウッドワックス・フロアーカラー
内外兼用:ワンコートオンリー
外装用:ウッドステインプロテクター

■透明に仕上がるオスモカラー

内装用:ノーマルクリア・エクストラクリア
フローリング用:フロアクリア

7種類の中でも内装用・内外装兼用・外装用とわかれているため、用途に合わせてどのオスモカラーを選ぶのか決めるとよいでしょう。

木目をつぶしてしまいたい「オパーク仕上げ」

■木目をつぶして塗りつぶす仕上がるオスモカラー

内装用:ウッドカラーオパーク
内外装兼用:カントリーカラー

どちらも2回塗りで塗りつぶし仕上げが可能です。
乾燥後の仕上げにノーマルクリアを塗装すると耐久性が増します。

オスモカラーで塗装するときの注意点

注意マークと虫眼鏡

内外装に関わらず、塗装は養生や乾燥時間を含めると大掛かりな作業になります。
ここでは、失敗しないための注意ポイント8つを解説していきます。

塗装前は塗装面をキレイにする

塗装前は、塗装面の汚れやほこりを取り除く作業をしてキレイな状態にしておきます。
また、内装部材はヤスリをかけてスムーズな表面を作っておくことも大切です。

「オスモカラー」を薄めてはいけない

オスモカラーは薄めず、よくかき混ぜて使用します。
シンナーなどの希釈溶剤は必要ありませんので、絶対にやめましょう。

硬めの刷毛を使う

オスモカラーの塗装には、かための刷毛を使い木目に沿ってよく伸ばすのが基本です。
柔らかい刷毛でペンキを塗るようにべったり塗ってしまうと、塗装面積が伸びないだけでなく、ムラができたり乾燥時間が長くなったりしてしまいます。

塗りすぎは、塗装の失敗原因となりますので注意してください。オスモカラー専用の刷毛を使用すると失敗を防ぐことができ、おすすめです。

塗装する場所によってコテ刷毛・ローラー使い分けよう

塗装には刷毛を使うのが通常ですが、コテバケによる塗装もできます。
塗装面が広い壁や天井、床にはコテバケが有効です。

また、外装古材にはローラーを使うこともできますので、適材適所で使い分けることをおすすめします。

気温・気候に応じて乾燥時間を調節する

オスモカラーの乾燥時間は基本的に約12時間ですが、気候や気温によって変動しますので注意が必要です。
フロアークリアーエクスプレスは3~4時間、カウンタートップオイルは約8時間、ウッドステインプロテクターは4~6時間とされています。
乾燥時間は、塗料ごとに事前に確認しておきましょう。

「オスモカラー」であっても火気厳禁

オスモカラーは、消防法により危険物第4類、第2石油類に該当する塗料です。
作業中は火気厳禁であることを覚えておきましょう。

拭き取り用ウエスの処理にも留意しよう

拭き取りに使用したウエスは、十分に水に浸けてから処分するようにしてください。

刷毛やローラーの洗浄は専用洗浄液で行う

塗装に使用した刷毛は、専用洗浄液を使用して洗いましょう。
使用後の洗浄液は、蓋のある金属缶に入れて保管しておけば再利用が可能です。

オスモカラーでナチュラルな生活を

お家

自然塗料のオスモカラーについて、特徴や使い方をご紹介しました。
最近は化学物質によって体調不良を起こしてしまう方も増えてきました。
小さなお子さんやシニア世代の方がいるご家庭では、様々なことに注意を払っていることでしょう。

もしも外壁塗装や内装塗装、部分塗装をご検討されている場合は、自然塗料の「オスモカラー」を使用する方法もあります。

また、オスモカラーだけではなく化学物質に配慮した塗料も多くなりました。
お悩みの方、ご検討されている方はぜひ専門業者へご相談ください。

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