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さくら外壁塗装の外壁塗装コラム

ウレタン塗装が適したケースは?メリットや他の塗料との比較も

2024年4月26日更新  2024年4月26日公開

塗装

ウレタン塗料はコストパフォーマンスが高く、幅広い素材に塗装できる特徴があります。
外壁の付帯部分への塗装をするケースや、なるべくコストを抑えた塗装を行いたい方は、ウレタン塗装を検討しましょう。
 
ウレタン塗料は多用途性とコストパフォーマンスの高さから、さまざまな場所の塗装に使われています。
ウレタン塗料は耐薬品性に優れ、硬化剤を変えることで塗膜の性質を調整できるため、工場の外壁や家庭の屋根など、幅広い素材に使用可能です。

当記事では、ウレタン塗装の基本情報や種類、メリット・デメリットを詳しく解説します。
どのような塗料を使用するか迷っている方は、ぜひ当記事を塗料選びの参考にしてください。

1. ウレタン塗装とは?

はてな

ウレタン塗装とは、ウレタン系樹脂を主成分とする塗料を使用した塗装です。
ウレタン塗料は耐薬品性に優れていることから、工場の外壁塗装などによく使われています。
硬化剤を変えると塗膜に異なる性質を持たせられ、密着度が高く柔軟性にも富んでいることが特徴です。
 
木材をはじめ塩ビ製素材、鉄部などあらゆる素材に適用でき、屋根や外壁、内装に至るまで幅広い用途で利用されます。
また、ウレタン塗料にはツヤ消しタイプとツヤありタイプの2種類があり、仕上がりに差をつけられるのも魅力の1つです。
 
近年は耐久性に優れたシリコン塗装に押されつつありますが、アクリル塗料に次ぐ手頃な価格での汎用性と機能性から、多くの塗装現場で重宝されています。
 

1-1. ウレタン塗装の種類

ウレタン塗装は、水性塗料と油性塗料、さらに1液型塗料と2液型塗料に分類できます。
それぞれの特徴は以下の通りです。

水性 水で薄めて使用します。
水性ウレタン塗料はニオイが少なく、比較的安価です。
しかし塗膜の密着性が弱く、硬化に時間がかかります。
油性 石油系溶剤で薄めます。
耐久性や密着性に優れているものの、価格が高めで溶剤のニオイが強めです。
1液型 1つの缶に入った塗料を水やシンナーなどで薄めて使うタイプです。
溶剤が不要で使いやすいものの、2液型に比べると耐久性が劣る場合があります。
2液型 2つの缶に分かれた主材と硬化剤を反応させて使うタイプです。
1液型に比べて耐久性が高いものの、混ぜた後はすぐに固まり始めるため、作り置きできません。

ウレタン塗装は、使用する場所や目的に合わせて適切なタイプを選びましょう。

2. ウレタン塗装のメリット・デメリット

メリット・デメリット

ウレタン塗料は、近年台頭してきた他の塗料に比べると選ばれる機会は少なくなってきたものの、さまざまなメリットがある塗料です。
用途に合った塗装方法を選ぶためにも、ウレタン塗料のメリットとデメリットの両方を把握しておきましょう。
 

2-1. ウレタン塗装のメリット

ウレタン塗装の主なメリットは、以下の4点です。

価格が安い

塗装業者に依頼した場合、ウレタン塗装工事費用の一般的な単価は1,800~2,200円/m2程度となっています。
他の塗料に比べるとコストが低いため、大規模な塗装でも経済的です。

光沢がある

ウレタン塗料は仕上がりに美しい光沢を与え、見た目の高級感を演出します。
色味の調整が容易でツヤ感を出しやすく浸水しにくくなるため、内装や家具へのコーティングとしても人気です。

密着性が高い

ウレタン塗料は密着性に優れており、下地にしっかりと固着する性質の塗料です。
乾いても柔らかさを保ち弾性が高いため、防水性能も高い上にひび割れしにくいという特性があります。

さまざまな用途に使用できる

木材から金属、コンクリートに至るまで、幅広い素材に対応可能です。
汎用性の高さから、家屋の屋根や外壁、内装など、さまざまな場所の塗装に使用されます。

ウレタン塗装の活用シーンはさまざまです。
ウレタン塗装を選ぶ際は、上記のメリットを生かせるかどうかを考えるとよいでしょう。
 

2-2. ウレタン塗装のデメリット

ウレタン塗装の主なデメリットは、以下の3点です。

耐久性が低い

ウレタン塗料の耐用年数はおおよそ6~10年程度とされています。
使用する部分や環境によっても変動しますが、10年以上持つフッ素塗料や無機塗料に比べると耐久性は低めです。

塗り替えが必要になる

耐久性の低いウレタン塗料は、他の塗料に比べて塗り替えの頻度が高くなります。
外壁や屋根などの広い面積に使用する場合、長期的に見るとコストが高くつく恐れがあります。

紫外線に弱い

紫外線による変色、特に黄変が起こりやすいのはデメリットです。
ただし、最近では変色しにくい改良型のウレタン塗料も登場しているため、選択肢によってはデメリットを軽減できます。

ウレタン塗装を選択する場合、塗り替え周期や使用環境に合わせた選択が重要になります。

3. ウレタン塗装と他の塗料の違い

虫眼鏡

ウレタン塗装以外にも、現代の建築やリフォームで使われる主な塗料として、シリコン塗料・アクリル塗料・フッ素塗料があります。
それぞれの特徴とウレタン塗料との違いを見てみましょう。
 

シリコン塗料
シリコン塗料は耐久性に優れ、紫外線や天候の変化に強いため、10年程度の長期にわたって塗膜を保持できます。
光沢も維持しやすく、塗装後の美しさが長持ちすることから、近年の主流となっている塗料です。
しかし、ウレタン塗料に比べて費用はやや高めです。
アクリル塗料
アクリル塗料は、低コストでありながら色の種類が豊富で、施工が容易な点が特徴です。
しかし、耐久年数は4年~7年程度と短めで、メンテナンスは頻繁に行わなければなりません。
また、紫外線による退色や劣化が起きやすいため、屋根塗装にはあまり使われなくなりました。
フッ素塗料
フッ素塗料は、耐用年数が12~14年と長く、耐候性・耐熱性・耐薬品性に優れた塗料です。
汚れにくくメンテナンスも容易であるため、長期間にわたり美観を保ちたい場合に適しています。
ただしコストが高く、施工には特別な技術が必要です。
ウレタン塗料に比べ初期投資は高いものの、塗り替え回数の削減により長期的には経済的となる可能性もあります。

塗料選びの際には、耐久性・コスト・施工のしやすさ・期待される効果などを総合的に比較して検討することが大切です。
各塗料の塗膜性能を理解し、建物の用途や環境、予算に合わせて選びましょう。

4. ウレタン塗装が向いているケース

おすすめ

各塗料の特性が分かっても、実際にどの塗料をどこに使えばよいかが決められない方も多いでしょう。
以下では、ウレタン塗装はどのような用途やどのような場面で使うのがおすすめなのか、具体例を3つ解説します。
 

4-1. 価格を安く抑えたい場合

ウレタン塗装は「とにかく施工費用を抑えたい」といった場合に適しています。
ウレタン塗料はフッ素塗料の半額程度と価格が安価で、短期間での使用であればコストパフォーマンスがよい選択と言えるでしょう。

ただし、長期的なメンテナンス費用や耐久性を考えると、多少割高でもシリコン塗料のほうが向いているかもしれません。
ウレタン塗装は現在使える予算が限られている方や、短期間での住み替えを考えている方に向いている塗料です。
 

4-2. 外壁の付帯部分を塗装する場合

ウレタン塗料は、その柔軟性と弾力により、雨どいやベランダなどの細かい部分や複雑な形状の付帯部にもしっかりと密着します。
付帯部分の塗装にウレタン塗料を使用することで塗装費用を抑えられ、施工性・作業性もよくなるでしょう。
ただし、屋根や外壁と異なる塗料を使用する場合、塗り替えの時期にずれが生じる点は注意が必要です。

4-3. 木材への塗装

ウレタンは、木材への塗装にも向いた塗料です。
時間とともに起こる木材の微細な形状変化に柔軟に対応できるため、ひび割れが起きにくく塗膜が長持ちします。
さらに、高い光沢を与えて木材を美しく見せることができるのも特徴です。

ホームセンターやネットショップでも入手でき、比較的扱いやすいため、自分好みに仕上げたい場合のDIY塗料にも向いています。
ただし、ウレタンでコーティングすると、木材としての質感や手触りは失われる点に注意が必要です。

まとめ

ウレタン塗装は低コストで塗装を行える反面、高い機能性を持つ塗料であり、建築やリフォームの現場で広く活用されています。
耐久性や密着性、光沢のある仕上がりが求められる場面では特にその価値が発揮されますが、塗り替えの頻度や紫外線による劣化などのデメリットがある点には注意しましょう。

塗装を行う際は、使用する場所や目的に合わせた適切な塗料を選ぶ必要があります。
ウレタン塗装の特徴を参考にしながら、より良い塗料を選びましょう。

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