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大切な家を守るために知っておきたい外壁にある幕板の役割と劣化サイン
2023年1月18日更新 2023年1月18日公開
あまり耳にする機会が少ない幕板、知らない人も多いのではないのでしょうか。
しかし、幕板部分は他の外壁や屋根などと比べて劣化がしやすい箇所であり、劣化を見逃してしまうと後に大きな修復が必要となるケースもあります。
そこで、今回は外壁にある幕板の役割や劣化のサインについてまとめてみました。
幕板とは家の1階部分と2階部分を仕切る板のこと
外壁の幕板とは、家の1階部分と2階部分の境目にある仕切り板のことを指します。
帯板（おびいた）とも呼ばれることもあり、ベルトのように横ラインで付けられることが多い一方で、デザインによっては縦に付けられているケースもあるでしょう。
幕板は美観的な意味で使用されることが多い
幕板を付ける理由として、建物の見栄えやアクセントなどの美観的な意味で使用されることがほとんどです。
例えば、1階と2階でツートンカラーにする場合や、サイディングや外壁材を区別する際に、幕板は目地隠しの役割を担います。
どうしても家全体をワントーンや同素材で仕上げてしまうと、のっぺりとした印象を与えてしまいがちです。しかし、幕板を飾りとしてつけることでメリハリが生まれ、よりおしゃれになるでしょう。
幕板が劣化する原因
幕板が劣化する原因として、以下の2つが挙げられます。
①構造上水が溜まりやすい
②ケレン作業が十分ではなかった
それぞれ見ていきましょう。
①構造上水が溜まりやすい
そもそも幕板は外壁の上に張り付けてあることから、水が溜まりやすい構造をしています。外壁のように平らな面であれば雨水は流れ落ちていきますが、幕板は突出しているため雨水が流れ落ちません。そのため、幕板の上部分に雨水が溜まってしまい浸水しやすくなってしまいます。
浸水すると湿気によって素材の劣化が進行する、水分蒸発時に塗膜を弱らせるなどの事態が起こりかねません。結果として幕板の膨れや剥がれにつながります。
幕板の構造上の観点から、経年劣化のスピードが早いことは避けられないといえるでしょう。
②ケレン作業が十分ではなかった
稀にケレン作業（下地調整）が不十分だった施工不良であるケースもあります。
ケレン作業とは、サンドペーパーなどで素材の表面を削り、汚れや古い塗膜を除去する作業のことです。塗装前にケレン作業を行うことで塗料の密着性を高めるほか、塗料がはがれにくくする効果があります。しかし、この作業が不十分であるがゆえに、幕板の劣化が進んでしまったケースも考えられるでしょう。
特に塗装を何度か繰り返している外壁の場合、ケレン作業で古い塗膜を落とすことが重要となります。この作業が不十分であると古い塗膜が残ってしまい、どんなによい塗料を使ったとしても、はがれやすくなってしまうでしょう。
とはいえ、このような施工不良のケースはあまり見受けられず、もともと幕板は劣化しやすい箇所であることを理解しておくことが大切です。そのうえで、塗装の際にはケレン作業を十分に行ってもらうように依頼するとよいかもしれません。
劣化した幕板に対する症状別の対策
幕板が劣化したままでいると、見た目が悪くなることはもちろん、落下や雨漏りの原因にもなりかねません。結果として家の寿命を短くしてしまうことにつながってしまいます。
そのため、幕板の劣化状態に合わせて対策をとることが大切です。以下のように緊急度の低い順から劣化症状別について解説していきます。
レベル1：塗膜の剥がれ
レベル2：塗膜の剥がれ＋コーキング等の劣化
レベル3：幕板の割れや欠け
それぞれ見ていきましょう。
レベル1 ： 塗膜の剥がれ
幕板の塗膜が剝がれている場合には、今すぐに修繕が必要といわれるとそうではなく、外壁塗装の検討を考え始めたほうがいい段階といえるでしょう。とはいえ、塗膜の剥がれを放置してしまうと、結果として緊急度の高い劣化につながる可能性が高くなるため注意が必要です。
上記でも述べたようなケレン作業をすることで対処が可能です。ケレン作業における費用は1mあたり800〜1,200円ほどが相場となっています。
レベル2 ： 塗膜の剥がれ＋コーキング等の劣化
塗膜の剥がれに加えて幕板同士の境目のコーキングが劣化しているケースの場合、劣化がこれ以上進行する前に対処が必要です。
対処法として、コーキングの張り替えとケレン作業を行ったうえで、塗装をすることが挙げられます。費用相場は1mあたり800〜1,400円ほどです。
レベル3 ： 幕板の割れや欠け
幕板にひび割れや欠けが目立つ場合には、落下のリスクも高まるため早急な交換が必要となります。
費用相場は幕板の建材の種類や足場の有無によって異なりますが、1mあたり5,000〜8,000円です。
一方で幕板を交換しないで板金カバー工法で対処することも可能です。板金カバー工法とは既存の幕板の上から金属の板を張り付ける方法のことで、耐久年数が長い点がメリットといえます。費用も1ｍあたり4,000〜8,000円と幕板の交換よりも少し割安です。
しかし、幕板全体となると費用は大きくなるため、なるべく割れや欠けなどの劣化に進む前に塗装などのメンテナンスを行うことが大切です。
幕板を長持ちさせるコツとは
幕板は雨風の影響もあり、素材の劣化が現れやすい箇所でもあります。幕板をきれいなまま長く保つためには、以下の2つのポイントを実践するとよいでしょう。
①幕板の上に三角コーキングを施してもらう
②定期的な点検を怠らない
こちらも見ていきましょう。
①帯板の上に三角コーキングを施してもらう
幕板の塗装や交換のタイミングで、幕板上部に三角コーキングを施してもらうことをおすすめします。
三角コーキングとは帯板上部にゴム状の防水材を取り付けることで、雨水が溜まるのを防げる仕組みです。剥がれの予防や幕板の保護につながります。
費用は1mあたり700〜1,000円が相場であり、幕板の塗装や交換するタイミングで三角コーキングを加えた見積もりを同時に出してもらうとよいでしょう。
②定期的な点検を怠らない
特に幕板上側は水が入りやすいことから、入念なチェックが必要となります。とはいえ、幕板の上側部分は下からの目視だけではチェックが行き届きません。そのため、定期的に施工業者に点検をしてもらうことが大切です。
幕板を長く保つためには、基本的に3～5年を目安に点検をするようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、幕板外壁の役割や劣化症状の対策についてお伝えしました。
幕板は構造上どうしても、外壁や屋根よりも劣化しやすい箇所です。特性を理解したうえで、気になるような点があれば、業者に確認をして対処することで大きな劣化を防止できます。
なるべく工事後もメンテナンスに来てもらえるような業者を選ぶと安心です。
さくら外壁塗装店では10,000件以上を超える外構工事の実績を誇り、施工はもちろんのことアフターフォローに至るまでしっかりと責任をもって作業にあたっています。
また、外壁や屋根の塗装についても豊富なノウハウを有しているだけでなく、徹底的なコスト管理・効率のいい広告宣伝手法を駆使することで極限価格の提供へ挑戦しています。
お客様のニーズに合わせた最適なプランを提案しているほか、見積もりは無料ですのでお気軽にお声がけください。
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