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さくら外壁塗装の外壁塗装コラム

屋根塗装する前に知っておくべき断熱塗料のメリットとデメリット

2022年12月7日更新  2022年12月7日公開

屋根塗装 断熱

雨や太陽の日差しから私たちを守ってくれている屋根。

そのため、屋根は家屋の中でも特に過酷な環境下に置かれています。

古い屋根では年々厳しくなっていく気温の変化に対応していけないことも。

日光に当たることで屋根が熱せられ、室温までもが上昇する可能性があるからです。

実は、屋根を塗装する際に使う塗料の中には、断熱塗料と呼ばれるものも存在します。

断熱塗料を使うことで自宅の気温変化が緩やかにすることも可能です。

この記事では、断熱塗料の特徴を、メリットとデメリットを比較しながらお伝えします。

屋根の塗装時期が近い場合は、ぜひ塗料選びの参考にしてください。

 

 断熱と遮熱の違い

どちらが良いか、違いは?

断熱塗料と似た機能を持つものに、遮熱塗料があります。

断熱と遮熱は、どのような違いがあるのでしょうか?

 

断熱とは?

断熱とは、熱が伝わらないようにすることです。

断熱効果の高い家は、外側の温度に影響されないように、室温の変化を防いでくれます。

たとえば外の気温が30度以上でも、室内で快適に暮らせるのは、自宅の断熱性能のおかげ。

また、冬に温かく過ごせるのも、温まった室内の熱を外に逃がさないようにしている断熱性能の活躍によるものです。

このように断熱とは、中と外の温度が交わらないようにする機能のことを指します。

 

遮熱とは?

一方で遮熱とは、温度が上がる原因となる熱を、跳ね返す機能のこと。

熱を伝えづらくする断熱とは違い、温度が上昇すること自体を防いでくれます。

温度が上昇しないのであれば、断熱よりも遮熱の方が優れているような気がしますよね。

しかし、熱を跳ね返してしまうことには、デメリットも存在します。

たしかに熱を跳ね返すことで夏は快適な生活が送れるかもしれませんが、冬になると室内を温めてくれるはずの熱まで遮熱塗料は跳ね返してしまいます。

そのため、太陽が出ていてもなかなか室内が暖まらないことも。

断熱は温度を一定に保つため、オールシーズン向きなのに対して、遮熱は暑い季節向けの機能といえます。

 

断熱塗料を使う3つのメリットとは

中古住宅に外壁塗装をするメリット

それでは、特にオールシーズンで活躍できる断熱塗料のメリットについて解説していきます。

 

自宅の室温を保つ効果が高まる

断熱塗料を使う最大の特徴は、自宅の室温を保つ効果が期待できること。

なぜなら、屋根には太陽から直接日光が浴びせられます。

そして、日光によって屋根が熱せられることで、自宅の室温も上昇していきます。

そのため、日光の熱が伝わりづらい断熱塗料を、屋根の塗装に使うことで、室温の上昇を防ぐ効果が期待できます。

実際に、塗料メーカーが販売している断熱塗料を塗装し、未塗装の部分と比べてみると温度が違っていることが証明されています。

厳しさを増す夏の熱さに対しては、屋根の部分に断熱塗料を使うことを検討してみてください。

 

電気代の節約が期待できる

断熱塗料が、屋根からの熱を伝えにくくすることで、電気代の節約が期待できます。

なぜなら、日光によって屋根が温められ、その熱が伝わることで、室温まで上昇してしまうからです。

例えば、塗料メーカーの日進産業が販売しているGAINA(ガイナ)は、実際の検証結果がホームページで公開されています。

そこでは外装や内装にGAINAを使った場合の温度の伝わり方が、グラフによって表されています。

室温が上がりにくければ、それだけエアコンの温度を下げたり、使う頻度を減らしたりできます。

その結果、電気代の節約効果が期待できます。

 

結露を防止できる可能性が高まる

屋根に限ったことではありませんが、断熱塗料を使うことで結露を防止できる可能性もあります。

結露とは、水蒸気を含んだ空気が冷やされることで発生します。

氷と水を入れたグラスの表面に水滴が着くのも、結露と呼べます。

自宅の屋根や壁の断熱性能が低いと、温かい空気が冷たい外気によって冷やされてしまうため、室内に結露が生まれます。

結露を放っておくと、壁にカビが生える原因となることも。

さらに、カビが生えたままにしておくとアレルギー症状が出たり、カビがカーテンなど他の家具にも広がって繁殖したりします。

熱を伝わりにくくする断熱塗料を使えば、温かい室温が外気によって冷やされることを防ぐことができます。

そうすれば、結露を防止できる可能性が高まります。

 

知っておきたい断熱塗料のデメリット

デメリット

室温を保ってくれる上に、電気代も安くなる可能性がある断熱塗料は、魅力的な塗料です。

しかし、断熱塗料も万能の塗料ではありません。

大きく分けて2つのデメリットが存在するので、順番に解説していきます。

 

家によっては効果が実感しづらい場合もある

室内の気温の変化は、屋根だけで決まるわけではありません。

家の構造や周囲の環境、住んでいる人の室温の感じ方によっても変わってきます。

そのため「断熱塗料を屋根に使ったのに、変化を感じない」ということも。

たとえば、屋根にセメント瓦や日本瓦が使われている場合は、断熱塗料を塗っても大きな効果は得られません。

なぜなら、これらの瓦は熱が伝わりにくい上に厚みもあるため、もともと断熱効果が高いからです。

一方で、ご自宅の屋根が金属製やスレート屋根の場合は、大きな効果が期待できます。

これからの屋根は、熱が伝わりやすい特徴があるので、断熱塗料を使うことで大きな効果を感じられる可能性があります。

 

価格が高い

もう一つのデメリットは、通常の塗料に比べて価格が高いことです。

使用する塗料によって異なりますが、一般的なものよりも1割から2割ほど、価格が高くなる傾向があります。

大きな理由としては、断熱塗料を製造しているメーカー数が少ないことや、塗料の多機能さが挙げられます。

特に、機能面では低汚染や遮音など、さまざまな機能を持つ塗料があります。

持っている機能が多ければ、それだけ価格は上昇していきます。

断熱塗料の平均的な寿命は、10年から15年です。

自宅を今後は、どのようにしていくのかを自信のライフプランと合わせて考えていくことが重要です。

例えば、大きなリフォームや建て替えを考えているのであれば、高価な断熱塗料は必要ないかもしれません。

しかし、今後も同じ状態の自宅に住んでいくのであれば、断熱塗料を使うことをおすすめします。

 

屋根だけじゃない? 断熱効果を高める方法

屋根の断熱性能を中心に解説してきましたが、自宅の断熱性能を高める方法は、他にもあります。

例えば、自宅の窓を変えることでも大きな効果が期待できます。

窓は家の外側と内側の空気が接しやすく、熱が逃げやすい場所です。

夏であれば遮熱効果のあるフィルムを貼ったり、グリーンカーテンやよしずを利用したりすれば、厚さを和らげられます。

また、冬場であればカーテンを使うことで、空気の層ができるので保温効果が高まります。

さらに、二重窓にすることで、結露の発生を抑えてくれる効果も期待できます。

 

まとめ

まとめ

断熱塗料を上手に使うことで、自宅で快適に過ごす時間が増える上に、電気代などが節約できる効果が期待できます。

ただし、自宅の構造や屋根の材質などによって、断熱塗料の効果が薄い家もあります。

屋根に断熱塗料を使用するか迷った際は塗装店にご相談ください。

そして、塗装店に相談するための準備として、断熱塗料のメリットとデメリットを知ることが大切です。

そうすることで自宅によって一番よい塗料や塗装方法を選びやすくなります。

ぜひ今回の記事を参考に断熱塗料についての知識を深めてみてください。

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