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さくら外壁塗装の外壁塗装コラム

外壁塗装業者の手抜きを見破るポイントをご紹介!対策についても徹底解説します

2023年8月24日更新  2023年3月9日公開

塗装現場

外壁塗装は湿気やカビなどから、私たちの家を守ってくれる大切なもの。

もし外壁塗装がなければ、雨漏りやカビの繁殖など、いろいろな問題が発生します。

家の外観を美しく保つだけではなく、住んでいる私たちにとっても、外壁塗装は欠かせないものです。

そして、外壁塗装は高度な技術が必要となるため、プロの職人が行います。

知識と技術があるからこそ、膨大な種類の塗料を適材適所に、ムラなく均一に塗っていくことができるのです。

しかし、中には知識と技術を悪用し、素人目にはわかりづらい部分で手抜き塗装をする業者がいることも事実。

この記事では、具体的な手抜き塗装の手口を解説するとともに、その対策を解説していきます。

ぜひ自宅の外壁塗装を、工務店に依頼する際の参考にしてください。

 

実際によくある外壁塗装の手抜き

手抜き工事のイメージ

手抜き塗装の悪質な点は、素人目にはわかりづらいところ。

残念ながら、完全に塗装が終わってしまうと、プロの目でもわかりづらい手抜きも存在します。

しかし、代表的な手抜きの手口を知ることで、塗装の前後で工務店に対して指摘ができます。

特にポイントとなる手抜き塗装の手口を、まとめてご紹介します。

 

塗装回数を減らす

外壁塗装は一般的に3回の塗装を行います。

最初に家の壁面に塗られる「下塗り」は、この後に塗られる「中塗り」と外壁を密着させる、橋渡しの役目。

いきなり外壁に塗料を塗っても、数年で劣化してしまいますが、下塗りを行うことで塗料・下塗り材・外壁の三者がしっかりと密着するようになります。

また、下塗りのあとに、中塗り・上塗りと、2回塗装を行います。

これは、十分な性能を発揮するために必要な塗料の厚さが、1回の塗装ではできないため。

1度塗装を行ってから乾燥させ、再び同じ塗装を行います。

このようにすることで、10年程度は美しい状態を保つことのできる外壁が完成します。

塗料や塗装する場所によって違いますが、外壁塗装は3回塗りが基本。

下塗りを行わなかったり中塗りだけで済ませてしまったりすると、塗料が本来の性能を発揮できなくなり、家にダメージを与えてしまいます。

 

※ただし、中には2度塗り・4度塗りが指定されている塗料もあります。

 

天候に関係なく作業を行う

外壁塗料は、メーカーが品質を保証する気温や湿度が決まっています。

一定条件のもと塗装をすることで、初めて塗料は本来の性能を発揮できるようになります。

そのため、塗料によっては雪や雨の日など、悪天候のときには塗装作業ができないことも。

通常の工務店であれば、塗料の性質や塗装の時期を考慮して、塗装ができない日数も計算にいれて見積もり・スケジュールを立てます。

しかし、中には短い納期で利益をあげるために、天候に関係なく塗装を行う工務店も。

ずっと晴れていれば問題ありませんが、時には雨が降ることもあります。

そんな状況で塗装作業を強行すれば、塗料が薄まってしまうばかりか、乾燥も十分にできません。

塗料メーカー指定の湿度や乾燥時間を置かずに塗装された外壁は、耐久力に欠け、数年で塗装面が剥げてくる可能性があります。

 

養生を行わない

外壁塗装と養生は切っても切れない関係です。

養生とは、塗装の際に使う塗料が、本来の場所以外に付着するのを防ぐために使うもの。

一般的によく使われるものは、薄いテープやビニールシート、細かい場所ではマスキングテープなどです。

養生をしっかり行わないと、花壇や車に外壁塗料が付着してしまったり、隣家にまで塗料が飛散したりすることも。

最悪の場合は、そこからご近所トラブルに発展する可能性もあります。

塗料が付着しそうな場所全てに、ビニールやテープを貼っていくのは大変な作業です。

手間も時間もかかりますが、しっかりと養生をするからこそ、美しい仕上がりが期待できます。

 

簡易的な足場での作業

塗装は家の2階部分や、屋根にも必要ですよね。

そのため、人の身長より高い部分を塗る場合、足場を組む必要があります。

しっかりとした足場を組むことで、安定した姿勢で、均一に塗装をすることができるようになります。

しかし足場は、組み立てる手間だけではなく、基材の運搬費用や解体にも費用が発生します。

そのため、経費を節約する目的で少ない資材で狭い足場を作って、塗装をする工務店には注意が必要です。

足場は、塗装面での品質以外に職人の安全確保や、しっかりとした養生をするために絶対に必要です。

 

塗料の偽装

ご自宅の外壁塗装に使われる塗料を選ぶ場合、色だけで工務店はおすすめしているわけではありません。

外壁の材質や塗装に必要な予算、周囲の環境などを考えて、総合的に判断しています。

そして、複数のメーカーから、いろいろな種類の塗料が発売されています。

それぞれの塗料にメリット・デメリットがあり、全てにおいて最高の塗料はありません。

しかし、中には見積書の記載されている塗料と、実際の塗装に使われている塗料が変わっていることも。

高めの塗料を使う予定で見積書の金額を高く設定し、実際には安価な塗料を使うことで、利益を出していたケースも。

塗料の偽装を防ぐには、塗料が入っている一斗缶の品名と見積書の品名が一致するか、確認することが1つの方法です。

もう1つの方法としては、工務店に塗料メーカーが発行している「出荷証明」をもらうこと。

出荷証明をもらうことで、指定の塗料が指定の数だけ納品されていることがわかります。

 

全体的に雑

塗装は繊細な作業の積み重ねです。

細かな部分まで丁寧に塗装することで、水分やカビが侵入する可能性を下げてくれます。

しかし、中には全体的に雑な作業が行われたケースも。

たとえば、高い場所や、極端に低い場所の塗り残し。

外壁に金具が着いている部分や、隣家と入り組んでいる部分などの、仕上がり不足。

また、窓枠や目地に使われているコーキング材を打ち直さず、そのまま上から増し打ちを行うなど。

塗装中にずっと見張っているわけにもいきませんが、外壁塗装の完成後に気づいた場合は、すぐに工務店に連絡をして、対策をしてもらいましょう。

 

縁切りを行わない

縁切りとは、屋根のスレート瓦同士が重なっているすき間を確保する作業のこと。

スレート瓦は積み重なっているように見えますが、実際には雨水の逃げ道となる、すき間が空いています。

屋根の塗装を行った場合、ローラーで均一に屋根を塗ると、塗料が固まって、スレート瓦同士のすき間を塞いでしまいます。

そこで塗料が乾燥したあとに、刃物で本来空いていたすき間の部分を縁切りしています。

現在では、塗装前にすき間を確保するためのスペーサーも存在します。

このスペーサーや、縁切りを行う手間を省略することで、不自然に安い見積もりを出しているケースもあります。

必ず塗装前に、縁切りの有無を確認しておきたいですね。

 

外壁塗装の手抜きを見破るポイントとは

ポイント

外壁塗装の手抜きは、時間が経てば経つほど見破ることが難しくなります。

そこで、外壁塗装の発注前後で、私たちが今からでもできる対策をお伝えします。

 

立ち合いを行う

一番原始的な方法で、効果が高い対策が立ち合いです。

依頼主が塗装の現場に立ち会うことで、手抜き塗装をすることを防ぎます。

外壁塗装は複数の職人が同時進行で進めていく作業なので、全部を監視することはできませんが、それでも塗料の偽装などは、防ぐことができます。

全行程を立ち会う必要はありませんが、何か所かの工程を見回るだけでも、効果があります。

 

工程表をチェックする

専門的な用語も掛かれている工程表は、一見したところわかりにくいかもしれません。

しかし、工程表には塗装の計画や使われる予定の塗料などが記載されています。

実際の作業前にチェックすることで見積書との違いを見つけ、指摘することができます。

また、外壁塗装に立ち会う際も持っていくことで、実際の作業との違いを見つけることに役立ちます。

特に、塗装の回数や日程、足場の組立・解体に必要な時間などは、よくチェックしておきたいですね。

 

外壁塗装の手抜きをさせないために

外壁塗装

それでは、そもそも手抜き塗装をさせない方法はないのでしょうか?

それには、最初から手抜き塗装で不正な利益をあげる必要のない、優良な工務店と出会う必要があります。

 

複数の工務店から見積もりを取る

外壁塗装は数十万前後の費用がかかる、大きな施工です。

そのため、1社だけではなく、かならず複数の工務店から見積もりを取りましょう。

仕事を受注するために、不自然に安い価格を出している工務店があれば避けたいところ。

複数の工務店から見積もりをとることで、自宅の外壁塗装の相場を知ることができます。

そうすれば、見積書の金額が安いのか高いのか、価格感を掴むことができます。

同じ話を2回・3回することになるかもしれませんが、手抜き塗装をされないためにも、重要な部分です。

 

見積書の「裏」を取る

専門的な用語も書かれている見積書ですが、一般的な人でも「裏」が取れる部分もあります。

たとえば、自宅に使われる予定の塗料。

こちらの塗料名をインターネットで検索すれば、塗料メーカーの公式ホームページを見ることができます。

公式ホームページには塗料の特徴や、乾燥時間・1缶当たりの塗装面積・価格まで乗っています。

その情報と、見積金額に大きな開きがあれば、工務店の担当者に質問してみるのも、1つの方法です。

 

まとめ

まとめ

外壁塗装は、自宅の周辺環境によって、耐用年数が前後します。

そのため、数年で塗装がはがれてしまっても、周辺環境を言い逃れの理由にされてしまうことも。

外壁塗装は家の寿命に直結する重要な部分。

安さだけで工務店を選んでしまうと、数年後に大きな被害が生まれることも。

少しの手間で、手抜き塗装を防げる可能性は大きく高まるので、ぜひご紹介した方法や対策を試してください。

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